公明新聞電子版 詳細ページ

ピックアップ

除排雪をLINEで要望/既存の「道路損傷通報システム」活用/青森・弘前市

公明新聞2026年2月17日付 7面

■道幅や路面、交差点の状況を24時間、市民がスマホで

 1月の積雪量が観測史上最大の積雪深148センチを記録した青森県弘前市。記録的な豪雪で除排雪が追い付かず、道路幅の確保ができず渋滞が多発し、市民生活に大きな影響が出ている。大雪との闘いが続く今冬、市は公明市議の提案でLINEの「道路損傷等通報システム」を転用し、除排雪を求める市民の要望を24時間受け付け、市民の苦痛を和らげている。

■逆転の発想

 弘前市が導入したLINEによる通報システムは、これまで路面が雪に覆われる冬期間、運用を停止していた。

 路面状況を写真で撮影しLINEで通報できるなら、雪の状態も伝えられるのでは--。この“逆転の発想”で同システムの転用を提案したのは公明党の志村洋子市議である。昨年の6月定例会で「市民からの積雪の情報収集手段として活用するため、冬期間も運用できないか」と市に迫った。

 これまで大雪の時は、除雪箇所を要望する市民からの電話が市役所に殺到。回線がつながりにくく、苦情も増え、除雪の対応が進まなかった。昨年の冬も同市は豪雪に見舞われ、除排雪を担当する市道路維持課には市民から6640件の要望が寄せられていた。市は除雪に関する電話対応で臨時職員を採用したが「電話してもつながらない」と不満の声が続出。志村市議は、市民サービス向上と職員の負担軽減の観点から質問していた。

■情報から現場確認

 志村市議の働き掛けで通報システムの除排雪専用での運用は昨年12月1日から始まり、今年3月20日の終了を予定している。要望内容は「道路の拡幅・排雪」「路面の状況が悪い(除雪作業に伴う凸凹)など」「交差点の雪山排雪」の三つで、これら以外は受け付けない。

 利用方法は市ホームページ(HP)などに掲載されている同システムの2次元コードをカメラで読み込みLINEで「友だち追加」する。メニュー欄から「通報を開始」を選択し要望内容を選択。次いで現場の写真と位置情報を送信する。

 市民から寄せられた情報は市道路維持課が現場を確認し、除雪作業の対応を検討する。同課の竹村隆史課長は「24時間いつでも通報でき、市民から多くの情報が提供されるようになった」と語っている。

 志村市議は同システムを市民に広く知ってもらおうと自身のSNSで2次元コードが載っている市のHPを紹介。先日は党員の鈴木義春さんを訪ね、LINEを登録し、操作を確認した。鈴木さんは「思ったより簡単に要望ができ、気軽に活用したい」と話していた。

除排雪をLINEで要望/既存の「道路損傷通報システム」活用/青森・弘前市 2026年2月17日付 | 公明新聞電子版プラス