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(参院選)約束した政策必ず実現/公明8議席(選挙区4、比例区4)を獲得/川村、佐々木、司、原田氏の新人4氏初当選
20日に投開票された第27回参院選で、公明党は兵庫、福岡、大阪、東京の4選挙区で擁立した4氏と、比例区で4氏が当選し、計8議席を獲得した。非改選議席と合わせた新勢力は21議席となった。連立を組む自民党は選挙区27、比例区12の計39議席。自公で計47議席にとどまり、非改選と合わせて全体の過半数(125議席)を維持できず、参院でも少数与党となった。
公明党が挑んだ選挙区のうち、全国屈指の激戦となった兵庫選挙区(定数3)では、現職の高橋光男氏が33万9822票で2位。福岡選挙区(定数3)では、現職の下野六太氏が32万391票を獲得し、野党候補との壮絶な接戦を制して3位で当選した。
大阪選挙区(定数4)では現職の杉久武氏が50万4163票で4位。非改選の欠員1を補充する補欠選挙が併せて実施された東京選挙区(定数6)では、新人の川村雄大氏が60万6181票を獲得し、4位で初陣を飾った。
一方、愛知選挙区(定数4)で現職の安江伸夫氏、埼玉選挙区(定数4)で現職の矢倉克夫氏、神奈川選挙区(定数4)で現職の佐々木さやか氏が、いずれも次点で涙をのんだ。
比例区で公明党は、政党名と候補者名を合わせた得票総数で521万569票を獲得。現職の平木大作氏と、新人の佐々木雅文、司隆史、原田大二郎の3氏が当選した。=2面に公明党得票一覧
■奨学金減税などに尽力/記者会見で斉藤代表、西田幹事長
公明党の斉藤鉄夫代表と西田実仁幹事長は21日午後、東京都新宿区の党本部で、参院選の結果を受けて記者会見した。斉藤代表の発言は大要、次の通り。
一、酷暑の中、ご支援を賜った全ての皆さまに心から御礼を申し上げます。例えば神奈川選挙区では、激戦の中で3年前の参院選より票を伸ばした。比例区でも、5議席目に届かなかったが、頂いた結果を受け止め、有権者の皆さまに約束した政策実現に向けて頑張りたい。
一、(政策実現の取り組みについて)例えば、物価高対策を行わなければならないことは与野党共通だ。どのような対策が必要なのかについて、与野党で早急に議論を始めたい。公明党が合意形成の要になっていく。
一、今の状況では、与野党で合意しなければ政策は実現しないが、公明党が独自に訴えた奨学金減税の実現へ合意形成に努力したい。また、財源を生み出す「政府系ファンド」に前向きな発言をする野党党首もいた。消費税の軽減税率の深掘りも、与野党で虚心坦懐に議論したい。