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悩む声を聞き逃さない/3センチの“壁”乗り越える/宇都宮市

公明新聞2026年1月7日付 6面

 市民の困り事に耳を傾け、解決に向け現場へ足を運ぶ--。公明党の議員は、寄せられた悩みを、決して放置しない姿勢を貫く。障がいのある当事者に寄り添い、迅速に動いた公明議員の行動から生まれたストーリーを紹介する。

市営住宅で出入り口の段差を解消/対応に走る公明市議に感謝

 「自分の声を聞き逃さずに、対応に走ってくれた公明議員には感謝しかない」と語るのは、宇都宮市在住で足が不自由な佐藤光一さん(46)。住まいの「山王市営住宅」でこのほど、出入り口にあった段差が解消されたことを喜ぶ。

 佐藤さんは妻と3人の子どもを育てる、ごく普通の家庭の父親。これまで農業資材メーカーの営業で足を使い、全国を飛び回る忙しい日々を送っていた。

 しかし、2020年7月、思いもよらぬ病に生活が一変。体の違和感から仕事を休み、自宅で療養していたところ、急に全身が動かなくなり、意識を失った。救急搬送され、そのまま入院。頸椎損傷と硬膜外膿瘍との診断で、医師からは「非常にまれなケース」と言われた。原因は今も分かっていない。

 懸命なリハビリを経て退院し、在宅療養のために引っ越したバリアフリー対応市営住宅で車いすでの生活が始まった矢先、思わぬ“壁”に直面。外出先から帰宅した際、出入り口にあったスロープの切れ目と、地面とのわずかな段差に、車いすの前輪が引っかかり、その場から前に進めなくなってしまったのだ。

 力を込めて、車輪を押しても乗り越えられない。佐藤さんは「たった3センチ程度の段差が、そそり立つ壁のように感じた」と振り返る。

 解決の糸口を見いだせないまま、我慢の日々は4年以上続いたが、昨年10月、転機が訪れる。昔なじみの公明党の秋成大市議と交わした何気ない会話がきっかけとなり、佐藤さんは胸の内を打ち明けた。

 実情を知った秋成市議はすぐに、市住宅政策課に現場の写真を見せながら、佐藤さんの思いを代弁し、改善を要請。事態を重く受け止めた同課は、早急に業者選定を済ませ、段差をアスファルトで舗装する工事を完了させた。

 「相談してからこんなに早く実現するとは思わなかった」と、驚きを隠せない佐藤さん。「次は車の乗り降りができるよう、挑戦を続けたい」と新たな目標を掲げ、一歩ずつ前へ、歩みを進めている。