公明新聞電子版 詳細ページ
(ルーキーズが現場ルポ)公明党ここにあり/地方議員の活躍を紹介するまで/住民の願い、かなえる奮闘に感動
涙が出る思いの連続だ。全てが新鮮で。地域の最前線へ、住民の中へ分け入り、現場の課題解決に汗を流す公明議員の姿。その奮闘を伝える記事や写真が読者の手元へ届けられること。今春入社した駆け出しのルーキー記者2人で、本紙の社会面ができるまでの過程を“取材”した。きょう11月17日、結党61年を迎えた意義と決意を込めて。
■アポ取りから
舞台は、埼玉県北西部の寄居町。鈴木詠子町議は、女性消防サポーター13年、防災士8年の経験を生かし、地域中をくまなく歩く。周囲の信頼抜群。
今年度から町で、子どもの社会性や言語の発達などを保護者が把握する「5歳児健診」が始まった。「相談できる環境があるのは、とてもありがたい」との声が広がる。
実現には、鈴木町議の働き掛けがあったという。早速取材を、と電話を入れた。日時が決まり、先輩記者に相談しながら、「何を質問するか」「写真のアングルは」と一つ一つ準備を進めた。〈取材へ臨む前はいつも大緊張します〉
■取材スタート
雨の影響が心配された当日、寄居町は雲一つない晴天に。鈴木町議、里見夕子町議と合流。町に住む石田翔さん、未希さんの御家族に協力してもらい、いざ本番!
事前に練った質問を切り出すや、長男・悠大君(3)がその場を離れて遊び出し、妹の未来ちゃん(11カ月)も、未希さんの腕の中で「わーん」と泣き出してしまった。
自身に「落ち着け」と言い聞かせ、コメントを引き出していく。保育士として働く未希さんは「特性のある園児と保護者に支援の手がより丁寧に行き届く」と。翔さんも「さすが公明党。これからも応援します」と笑顔を見せた。
そして写真撮影。石田さん一家と、公明議員の最高の1枚を撮りたい。だが、小さな子は、長い時間、じっとしていられない。祈るような思いでシャッターを切り、笑顔はじける一葉が収められた。〈冷や汗をかきました……〉
■記事作成
御礼を伝えて帰社した後、担当デスクに内容を報告する。「情景が伝わるように、30行(350字程度)でまとめよう」と方向性が固まった。取材メモをおさらい。議員の奮闘ぶりや喜びの声、支援策の内容など、必要な情報を書き込んでいく。悩みながらも、先輩のサポートもあり、納得のいく原稿が仕上がった。
デスクらのチェックを経て、レイアウトを担う部署に見出し、記事、写真を出稿し、組み上がっていく。A2版の「大刷り」で事実関係や用語に誤りがないか、念入りに最終確認。その後、紙面データが印刷所へ送信(降版)された。〈ここで終わりではありません〉。この後、電子版の編集作業が始まる。
■印刷・配達へ
本紙の印刷は夜遅くに始まる。陰に徹する職人たちのいる印刷所。その一つである東日印刷越中島工場(東京都江東区)へと向かった。
工場に入った瞬間、インクのにおいが。担当者の案内で地下に降りると、“ゴゴゴゴゴ”という音を響かせ、巨大な高速輪転機が回り出した。公明新聞がものすごいスピードで印刷されていく。
刷り上がった紙面は、汚れなどの不具合がないか、職人の目で入念にチェックされる。ベルトコンベヤーに乗せられた新聞は、地域ごとに梱包され、トラックの荷台に積まれていく。翌朝までに販売店へ輸送、配達され、読者の手元に届けられる。
取材、紙面制作、印刷、輸送、配達……。新聞作りに携わってくださる方々の夜を日に継ぐ奮闘に、感謝が込み上げた。正確な情報を伝えるべき記者の使命に背筋を正した。この思いを糧にペンを走らせ、公明党の真価を報じていく。〈さあ、やるぞ!〉
■編集後記
鈴木町議は、3児の母。次女は重度の障がいがある。保育士として働いた経験も。その全てが「5歳児健診」の実績へ導いた。議会で初めて取り上げてから、実に13年越しだったという。公明議員の実績には、たくさんの思いが詰まっている。余すことなく伝えられる力を磨きたい。(岡谷蓮)
入社研修以来、半年ぶりに訪れた印刷工場。インクの染み込んだ作業服を着た職人さんの勇姿が目に焼き付いた。「とにかく無事故で新聞を届けるのが、オレたちの使命!」とばかりに。負けじと一字一字に魂を込め、新出発を切った公明議員がいや増して躍動する姿を記していく。(斉藤公作)