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通常学級に通う発達障がい児らにアシスタント、寄り添う/生活と学習の両面サポート/東京・港区

公明新聞2026年2月19日付 7面

 生活面で困り事を抱える児童生徒それぞれの状況に応じて支援しようと、東京都港区は、全区立小中学校へ「スペシャルニーズアシスタント(SNA)」を昨年4月から配置している。推進した区議会公明党(中根大幹事長)はこのほど、区立青山小学校(可児亜希子校長)を訪ね、授業の様子を視察した。

■「SNA」全区立小中に配置

 港区はこれまで、「学習支援員」を各小中学校に配置し、通常学級に通う勉強が遅れがちな児童生徒の学習面をサポートしてきた。しかし、生活面で困難さを抱える児童生徒には、教員による都度対応となっていた課題があった。これに対し、安心して校内生活を送るための支援を一層充実させるため、従来の学習支援員制度を改め、学習面と生活面で支援を要する児童生徒を対象に「SNA」を創設した。

 SNAは、生活面に困難を抱える児童生徒の数に応じて、各学校ごとに人材派遣会社を通じて配置される。これまでの学習支援員ではできなかった、個人に合わせた生活指導を校長が判断できるようになり、各学校の現場に沿って適切に対応できる態勢に改善された。

 SNAの支援対象は、通常学級に在籍している知的な遅れのない、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)といった発達障がいがある児童生徒をはじめ、日常的に友達とトラブルを起こしてしまう児童生徒など。子ども一人につきSNA一人が基本的に担当する仕組みで、学校で付き添って同じ時間を過ごしながら支援するほか、本人の特性や困り事の傾向を、担任の教員へ綿密に共有する。保護者には校内での過ごし方などを共有し、「家族らの安心にもつながっている」(区教育人事企画課)という。

 区立青山小学校の可児校長は、音楽や図工といった副教科の授業態度や休み時間の過ごし方までは、担任の目が行き届かないケースが多いため、「一日を通して本人の様子を見守るSNAは、子どもたち一人一人の個性を知る上で重要な存在」と語る。

 同校でSNAを務める女性は、児童との関わり方が「子どもによって適切な距離はさまざま」とした上で、「何でも頼ってもらうためには、本人とSNAの信頼関係をしっかり築くことが大切」と話した。

 個に応じた教育の充実を巡っては、区議会公明党の中根幹事長が2024年10月の定例会で、特別支援教育における教職員の資質と専門性を向上させるよう訴えていた。

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