東日本大震災に伴う大津波と火災で、宮城県気仙沼市の大島では景勝地・亀山の山頂へ向かうリフトが焼失した。市は観光再生と復興のシンボルとして「亀山モノレール」の整備に取り組み、今年7月に開業。美しいリアスの海を「空中散歩できるモノレール」は1カ月で2万人を超える観光客が利用するなど人気を集めている。整備を進めてきた公明党の白川雄二市議と中道改革連合の庄子賢一衆院議員が現地で利用状況を確認した。=東日本大震災取材班 ■1カ月で2万人超が乗車 「海がきれい! 絶景だね」--。ゆっくり斜面を登る真新しいモノレールの車内には乗客の声が弾んでいた。 モノレールは1両20人乗りの2両編成で、標高235メートルの亀山山頂と中腹にある亀山駐車場駅を結ぶ。約410メートルのレールに沿った約6分間の空中散歩が楽しめる。山頂にはリアス海岸の大パノラマが広がる。 新たな展望施設「亀山テラス360°Kesennuma Oshima」も山頂に同時オープンされた。カフェスタンドとソファが置かれたテラスが整備され、ゆったりと絶景を眺めることができる。 市から指定管理者として管理・運営を受託する気仙沼産業センターは、年間6万2000人の乗車を目標としている中で、開業後1カ月での2万人突破。今後は近隣観光施設との連携などで、さらなる地域振興をめざす。 大島で旅館を営む市観光協会大島支部の村上敬士支部長は「震災遺構や周りの観光地とタイアップし盛り上げていきたい」と話している。 ■市営リフトが焼失…/観光再生へ公明尽力 気仙沼湾に位置する大島は、2019年4月に気仙沼大島大橋が架けられて以来、気仙沼市街地から車で15分で移動できるようになった。しかし、島内の観光スポット・亀山にあった市営リフトが東日本大震災に伴う大津波と山林火災で焼失していた。 もう一度、亀山から豊かな海を見渡したい--。島民の願いを受け、大島出身である公明党の白川雄二市議は亀山へのアクセス復活を進めてきた。23年9月定例会の一般質問では、完成時の渋滞対策や住民説明会の実施を求めていた。 先日は、公明党の県議時代から大島の復興と観光振興に尽力してきた庄子氏と現地を視察。市観光課の斎藤岳大主幹は「客足は好調でほっとしている。待ち時間の対策を進めたい」と話していた。 庄子氏は「気仙沼大島の復興のシンボルとして魅力アップを図りながら情報発信と誘客を後押ししていく」と語っていた。