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サブチャンがアツイ!/総再生回数2900万回突破/“攻めた”企画が魅力

公明新聞2025年8月3日付 1面

■ホリエモン、ひろゆき、小池都知事…著名人が登場

 サブチャンがアツイ!--。ユーチューブの「公明党サブチャンネル」が好評で、総再生回数は2900万回を突破。多くの反響を呼んでいます。サブチャンの内容や魅力を紹介するほか、伊佐進一前衆院議員に撮影の裏側や注力している点などを聞きました。

 サブチャンネルが開設されたのは今年1月。初回は「国会議員の手取り金額がやばすぎたので、晒してみた。」と題し、普段なかなか知ることのない国会議員の収入の全貌に迫りました。

 以来、公明党の所属議員らだけではなく他党の議員や著名人などを迎えての本音トーク動画を公開しています。これまでに、「ホリエモン」こと実業家の堀江貴文さん、“論破王”ひろゆきさん、石破茂首相、小池百合子東京都知事らが出演。多彩な顔ぶれによる“攻めた”企画を発信し続け「公明党らしくない」と話題を呼んできました。特に旬の話題の提供にこだわり、企画からゲストへの出演交渉、撮影、編集、動画公開まで数日で行うことも。

 8月2日現在、チャンネル登録者数は15万8000人を超え、開設から半年で自民党、日本維新の会、立憲民主党の公式チャンネルを上回りました。ショート動画やライブ配信も含む全動画の総再生回数は2932万回を超えるなど、「政治とネット」という新しい時代の情報発信のあり方として注目されています。

■若い世代の対話の武器に

 こうした取り組みの効果として挙げられるのが、個人における政治学習の充実です。サブチャンネルの動画では、SNS上で話題になった政治ネタがタイムリーに学べます。例えば、トランプ関税の問題やイスラエルとイランの衝突では、岡本三成政務調査会長の解説が好評を博しました。

 青年世代の対話の武器にもなっており、サブチャンネル視聴者の約6割は13~54歳で占められています。若者に人気のあるネット系メディアの論客との対談を友人にシェアするケースも目立ち、最近では実業家・インフルエンサーとして活動する岸谷蘭丸さんの出演が話題になりました。

 さらに、話題性のある“強いコンテンツ”の発信により、SNS上では外部インフルエンサーなど第三者による切り抜き動画の投稿が増え、拡散していく効果も見られています。

<インタビュー>

■伊佐進一前衆院議員に聞く

■シナリオなし“ぶっつけ本番”

 --撮影の裏側は。

 チャンネル立ち上げの時から企画に携わってきました。著名人との対談企画だと、シナリオはあってないようなもので、ほぼぶっつけ本番です。サブチャンの役割は相手にいかに本音で語ってもらうか。何を言ってくるか分からない“リアル感”が魅力ですよね。政策を巡って党内でガチンコの議論をしている動画にも大きな反響がありました。攻めた内容を出し続けていることは、党の覚悟の表れです。

 --豪華なゲスト出演者も話題です。

 面識のない人にも自ら直撃して出演をオファーしています。もちろん断られることもありますが、その中でサブチャンの認知度が上がってきていることも事実です。対談したホリエモンさんから「(公明党には)キャラ立ちしてる人がいない」とのアドバイスを受けてスパンコールの衣装を着始めましたが、ここまで定着するとは思ってもみませんでした(笑い)。

■等身大の発信で心をつかむ

 --自身のSNSなどでも積極的に発信していますね。

 大事にしてきたのは“すぐに返す”ことです。ホットな話題に対して、できるだけ早く自分の言葉で伝えることを心掛けてきました。相手の心に刺さるかどうかのカギはSNSも街頭演説も同じです。一人一人に焦点を合わせて「この人に語り掛ける」という熱意や関心を持って訴えられるかだと思っています。

 --「いさ進一チャンネル」では、公明新聞を使ったニュース解説動画を生配信しています。

 SNSを見ていると与党への政策批判が圧倒的に目立ちます。そうした中で、与党唯一の日刊紙である公明新聞を活用しないのはもったいない。与党・公明党目線でしっかり発信することが重要だと思い、ニュース解説を始めました。視聴者からは「公明新聞の価値が爆上がりした」といった声も寄せられています。

■対面とバランス良く

 --動画の配信は各党も力を入れています。

 サブチャンは公明党の発信力強化に大きくつながったと感じています。今後、いかに支持拡大へと結び付けていくかが課題です。発信は「中身」があってこそであり、党の政策や運動なども時代に合わせて絶えずアップデートしていくことが欠かせません。SNSは人によって得意不得意があり、対面とバランス良く取り組んでいくことが大事だと思っています。派手なパフォーマンスだけに走るのではなく、飾らない、ありのままの姿で実直に語り続ける先に、党勢拡大があると信じて頑張っていきます。