年を重ねることで心身が弱まり、健康と要介護状態の間に位置するフレイル予防の活動が各地に広がる中、茨城県五霞町に今月、65歳以上の高齢者が運動器具を使って自由に体を動かせる「ひばりフィットネス」がオープンした。 ■器具を使ってフレイル予防 午前9時30分が近づくと運動着を着た高齢者が一人、また一人とやってくる。血圧を測り、準備運動を終え、おもむろにマシンを使って体を動かし始める。 「ひばりフィットネス」は65歳以上の高齢者を対象にした運動施設。今月9日、町内にある福祉センター「ひばりの里」の一角にオープンした。毎日約20人ほどの町民が和気あいあいと心身共に充実した時間を過ごしている。 「リーズナブルでありがたい」と喜ばれる利用料金は1回200円。開館日は月、火、木、金曜日の午前9時30分から同11時30分と、午後1時30分から同4時まで。スタッフが常駐しているため、運動器具を使って自由に、安全に体を動かすことができる。 歩行や自転車走行による有酸素運動ができる機器や上半身、下半身の筋肉を鍛えるマシンなどが充実しているほか、準備運動ができるスペースが設けられている。初回利用時はオリエンテーションで器具の使い方や利用前に血圧測定して基準値以下でなければならないことなど、注意事項の説明を受ける。 「外は暑いので屋内で運動できて充実している」「久しぶりに友人にも会えた」などと、利用者の評判は上々。「今日で4回目」と笑顔で話す青木照代さん(仮名)は「ポイントをためて景品をもらうのも楽しみの一つ」と語る。 ■ポイント加算で景品交換も 町は「いきいき活動ポイント事業」を2019年から実施。60歳以上の住民にポイント手帳を配布し、ヨガ教室などの参加や健診を受けると1ポイントずつ加算され、ひばりフィットネスの利用もその対象になっている。30、もしくは60ポイントをためると、年に1度、ティッシュや、料理で使うラップなどの日用品と交換できる。 公明党の猿橋正男町議は25年6月の定例会で、町内の高齢化が進む町民の運動継続がフレイル予防につながると主張。「町内の既存の施設を活用してヘルストレーニングルームの設置を」と要望し、高齢者の運動習慣の定着に向けた施策の推進を訴えていた。