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子育てアプリ「とても楽」/妊娠届出や健診手続き簡素化/川崎市

公明新聞2026年3月12日付 7面

 川崎市は、従来の子育てアプリを今年1月に大幅刷新し、新機能で利用者の利便性アップと、行政側の業務効率化を進めた。妊娠届出や乳幼児健診手続きをDX(デジタルトランスフォーメーション)化したほか、各種イベント申込機能、プッシュ通知拡充などを追加。このほど公明党川崎市議団のメンバーが子育てに励む家族から使い勝手などの声を聞いた。

■給付金、児童手当も順次開始

 子育て世帯へより一層の支援を充実させるため、川崎市は、累計登録者数が3万9000人を超える従来のアプリを、今年1月から「かわさき子育てアプリ すくすく」にリニューアル。新機能で子育て世帯の行政手続きをサポートし、妊娠届出や出生連絡票の提出のほか、乳幼児健診の問診票提出、結果取得がスマートフォン1台で済むようになった。

 また、検索機能のみだった子育てイベントや育児に役立つ講座は、予約・申し込みまでできるように改善。子育て支援制度の特設ページに加え、月齢情報に基づくプッシュ通知を強化し、機能が大幅に拡充した。今月下旬からは、妊婦支援給付金の申請や、児童手当の請求、小児医療証の交付申請も順次利用できるようにする。

 アプリ機能の充実は、利用者から高評価だ。石橋和彦さん、知夏さん夫妻は、長男の颯汰さん(4)の成長に合わせ、アプリをリニューアル前から利用。「以前に比べて、欲しかった情報が収集しやすい」と、便利さを強調する。

 今回の機能拡充をきっかけにアプリをインストールした髙橋あいさんは、長女の琉依さん(2)と次女の祐愛さん(0歳3カ月)を育てる二児の母。手続きの簡素化を「役所で手書きする手間が省けて、とても楽になった」と、うれしそうに話していた。

 公明党川崎市議団は柳沢優議員が2024年12月の定例会で、手続きの負担を軽くするため従来の子育てアプリに、「乳幼児健診の問診票の提出機能を早期導入するべきだ」と訴えていた。

■市職員の乳幼児健診データ手入力、業務効率化で年125日分、削減

 新アプリは、市側の業務効率化に大きく貢献する。例えば、乳幼児健診の問診票は、DX化で市職員のデータ入力業務が大幅に省略。1件当たり3~5分を要する同業務は、年間約1000時間分、1日8時間労働換算で125日分が削減できると試算される。このほか、DX化で市側の給付金申請書の事務処理なども、効率化が見込まれる。

 柳沢議員は24年6月の定例会で、問診票における市職員の膨大な入力業務の現状を踏まえ、乳幼児健診手続きを簡素化するため、アプリに問診票の入力機能を導入するよう要請していた。これに対し、市側は「導入に向け、関係部署や関係機関と連携しながら適切に対応する」と答弁していた。