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公明がめざす社会築く/中道改革を追求、結集の軸に/記者会見で西田幹事長

本日無料公明新聞2025年10月15日付 1面

 公明党の西田実仁幹事長は14日、国会内で記者会見し、自民党との連立政権に区切りを付けた今後の党の対応について「“公明党らしさ”を発揮し、公明党がめざす社会を実現していくことをしっかり訴えていく必要がある。公明党が追求する中道改革とは何かを世の中に示し、その結集の軸になる」と力説した。西田幹事長の発言は大要、次の通り。

 【国家ビジョン】

 一、例えば、ということで斉藤鉄夫代表とも共有している柱がある。現役世代から「失われた30年」といわれる中での社会保障と税の一体改革、日本を取り巻く東アジアの厳しい安全保障環境を考えた時の安全保障政策、教育やジェンダーなどの社会政策、エネルギー政策、そして五つ目には統治機構の改革だ。

 一、こうした五つの柱について、公明党として進めるべき国家ビジョン、国民生活に対する責任を打ち出していく。明確に打ち出した上で、公明党を支持してもらえるように、しっかりと訴えていきたい。

 【首相指名選挙】

 一、党執行部として1回目は「斉藤鉄夫」と書く方針を持っている。仮に決選投票となった場合、あらゆる可能性があると思うが、今週、さまざまな分析をして党としての方針を決めたい。

 一、国家運営をする首相を選出する大変重たい決断だ。足元の物価高対策や安全保障などの対外的な政策も含めて、国民生活を守り抜ける政権をつくらねばならない。どの選択が最もふさわしいのか考えていく。

物価高対策、政党間で早く結論

 【政策課題への対応】

 一、(経済対策について)一番の優先事項は物価高対策だ。政党間協議で一日も早く結論を出していく必要がある。首相が決まった時点で経済対策策定が指示されると思うが、党として参院選の公約を含めて、その政策協議で意見を申し上げ、実現していきたい。

 一、(企業・団体献金の規制強化について)公明党が自民党に求め、明確な答えがなかったため、しっかり取り組みたいと思っている。政治の土俵をつくるルール作りである以上、与野党で一致しないといけない。共通のベースをつくる議論を前向きに行うことが大事だ。

 一、(選択的夫婦別姓の導入について)今までは与党間で調整するということで進め方に一定のスピード感がなかったという指摘もあった。今回、連立が白紙になったので、公明党の主張をしっかり掲げて政党間の協議に臨んでいきたい。