東京都江東区東陽町にある江東区文化センターの2階ロビーでこのほど、同施設主催の高齢者向け無料コンサート「マイ・ステージKOTO」が開かれた。当日は94歳のピアニスト・松代輝雄さんが出演し、“挑戦の心”を込めて聴衆の心に響く音色を奏で、勇気と励ましを送った。公明党の関根友子区議がコンサート開催を後押ししてきた。 ■高齢者に勇気と励ましを送る 40分間のコンサートで松代さんは、軽快なトークを挟みながら、年齢を感じさせない正確さと力強いタッチでクラシックや映画音楽を5曲披露。その後、誰もが知るCM曲などを13曲連続で演奏し、最後は童謡を伴奏して聴衆と合唱で締めくくると、場内は拍手が鳴りやまなかった。70代女性は「勇気とパワーをもらい励まされた」と笑みをこぼした。 松代さんの音楽の原点は13歳の時。1945年7月4日未明に四国の故郷・高松市を襲った高松空襲を生き延びた。焼け野原となった町にラジオから流れてきたピアノの音に心が引かれた。上京して音大を卒業し、40年近く江東区の小中学校で音楽教師を務めた。 定年退職後は区内で高齢者にコーラスを教えていたが、声量の衰えに限界を感じ、ピアノで音楽の世界を広げようと決心。独学で腕を磨き、職場の元同僚・田米開初恵さんの協力を受けて百貨店などで演奏してきた。 ■公明区議が開催に尽力 その田米開さんを介して出会ったのが関根区議。松代さんの人柄と音楽に注ぐ熱意に触れた関根区議は、「勇気と励ましを送る高齢者向けコンサートができないか」と江東区文化センターの責任者に直談判。2014年にマイ・ステージKOTOとして実現した。 松代さんは14年の第1回コンサートから出演を重ね、その挑戦は今回で22回目を迎えた。多くの人が励まされ、リピーターが絶えない。「今では生きがいです。関根区議には感謝してます」と松代さんは喜ぶ。 「今後も自分の姿と音楽を通して、高齢者の方々に『あしたも頑張ろう』と思ってもらいたい」。心に響く音色で多くの人に勇気を届ける松代さんに対し、関根区議は「これからも元気に活動してほしい」と今後の活躍にエールを送った。