公明新聞電子版 詳細ページ

ピックアップ

(公明、各地で新春街頭演説会)平和で豊かな日本築く/核廃絶、賃上げをリード/斉藤代表ら訴え

公明新聞2025年1月4日付 1面

 2025年を迎え、公明党は元日から全国各地で新春街頭演説会を開催し、勢いよく新年のスタートを切った。斉藤鉄夫代表、竹谷とし子代表代行は「平和で安定した豊かな日本、世界に向けて公明党が先頭に立つ」と力説し、物価高を上回る賃上げの実現や、防災・減災対策の拡充、核兵器の廃絶へ総力を挙げる決意を表明。今年夏の参院選や都議選に向けては「新しい公明党の最初の戦いだ」とし、断じて勝ち抜くと訴えた。=関連記事2面7面

 【東京】斉藤代表は2日午前、池袋駅東口で竹谷代表代行らと共に街頭演説し、日本経済の方向性について「働く人の手取りが増え、豊かになる日本経済の基調を安定したものにしたい」と強調。所得税が課され始める年収「103万円の壁」引き上げを巡っては、「今年の予算審議の途中に修正があるかもしれない。自民党、国民民主党との協議に誠実、真摯に対応していく」との考えを示した。

 防災・減災対策では、発災から1年が経過した能登半島地震に触れ「災害関連死が300人近くになり、災害で直接亡くなった方とほぼ同じ規模だ」と指摘。「災害救助法を改正して福祉の視点を取り入れ、要介護者、障がい者の方を守っていく」と述べた。また25年度で終了する「5か年加速化対策」後の対応を巡っては、今後の指針となる中期計画を早急に策定する考えを表明した。

 一方、外交・安全保障では、核兵器禁止条約の締約国会議が3月に開かれることに言及し「公明党は一貫して締約国会議に日本がオブザーバー参加するべきだと主張してきた。唯一の戦争被爆国として、核兵器保有国と非保有国の橋渡し役を果たしたい」と語った。

 川村ゆうだい党青年局次長(参院選予定候補=東京選挙区)は消化器外科専門医として働いた経験を生かし「命を守る政治を進める」と訴えた。

 街頭では、岡本三成政務調査会長(党都本部代表)、塩田ひろあき参院議員(参院選予定候補=比例区)、谷きみよ党都本部女性局次長(都議選予定候補=豊島区)らが参加した。

 【神奈川】西田実仁幹事長は3日、横浜市で開催された街頭演説会に三浦信祐選挙対策委員長、沼崎満子衆院議員らと共に参加した。

 西田幹事長は、より豊かな社会へ、税や社会保険料の負担が生じる「年収の壁」解消に向け全力を尽くすと強調。三浦選対委員長は「国民の声を国会に届けていく」と語り、沼崎氏は「認知症対策をはじめ福祉の充実に取り組む」と訴えた。=埼玉、大阪、福岡の記事は2面