熊本県内で最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」で、県災害対策本部は29日、午後2時時点で12人が死亡し、6人が心肺停止状態だと発表した。うち被災したイオンモール熊本(嘉島町)で3人、日本製紙八代工場(八代市)で5人の死亡が確認された。警察や消防、自衛隊は安否不明者の捜索を続けている。避難所は432カ所開設され、避難者は8886人に上る。公明、中道改革連合両党の国会議員らは同日、被災地に急行し、必要な支援策を探った。=関連記事2、3面 ■避難所の暑さ対策が課題/八代市、氷川町で窪田氏 公明党の窪田哲也参院議員は、震度7の激しい揺れが襲った熊本県氷川町に入った。前田憲秀県議、橋本隆一、西和明の両八代市議が同行した。 窪田氏は、町役場で藤本一臣町長と面会。藤本町長は、停電や断水に加え、建物の安全が確保できないため、避難所を開設できず「車中泊をする町民が多い」と強調。「食料やガソリン提供が滞らないか不安だ。切れ目ない支援を」と訴えた。 また、窪田氏らは、自宅が倒壊した野方二治さんから「行政は被災者の避難先や仮住まいの確保を急ぐべきだ」との切実な声を聴いた。 これに先立ち、窪田氏らは、震度6強を観測した八代市を訪れ、市役所で小野泰輔市長から「断水が続き、水の確保に不安がある。避難所での暑さ対策や衛生面の確保も課題」などと状況を聴取した。 さらに、400人以上が身を寄せる避難所を訪れ、市内に住む梅田みどりさんから「自宅も知人宅も大きな被害に遭った」などと窮状を聴いた。 窪田氏は「党を挙げて被災者の救援や支援、被災地復旧に総力を尽くす」と語った。 ■中道・吉田氏は宇城市、河野氏は熊本市へ 中道の吉田宣弘衆院議員は、震度7を観測した熊本県宇城市に急行した。公明党の本田雄三県議、河野正明市議が同行した。 一行は、地割れが起きた箇所や損壊した民家の外壁、屋根瓦などの状況を見て回った。河野市議は、「道路の損傷で通行止めや渋滞が発生し、復旧や救助活動に影響が出ている」と窮状を説明。また、市の指定避難所となっている豊野防災拠点センターが停電や断水で開設できず、車中泊を強いられている住民がいることも報告した。 吉田氏は、ライフラインの早期復旧に全力を尽くすと述べた上で「被害の全容が見えていない状況だ。情報収集に努め、必要な支援を迅速に政府に求めていく」と話した。 中道の河野義博衆院議員は、熊本市へ急行した。公明党の浜田大介、吉田健一両市議が同行した。 河野氏らは、広範囲にわたり停電や断水が発生した地域を訪問。同市南区城南町に住む吉村利宣さん、節子さん夫妻の自宅は地震で窓ガラスが割れ、家財道具も散乱していた。節子さんは「夫が要介護3の状態で在宅介護をしている中、停電や断水が発生し、本当に大変」と窮状を訴えた。 また、同市東区沼山津の貞吉淳一さんは、「地震の横揺れが激しくて立っていられず、家具に顔をぶつけてしまった」と話し「10年前の熊本地震のように、再び大きな地震が襲ってこないか心配」と不安を口にした。 河野氏は「地域や個人の状況により被害に格差が出ている。国や県、市町村と連携を深め、一日も早い被災者の生活再建に全力を挙げる」と語った。