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自公結束し課題を克服/自民・石破新総裁、山口代表が確認

公明新聞2024年9月28日付 1面

 岸田文雄首相の後継を決める自民党総裁選は27日、党本部で投開票され、石破茂元幹事長が決選投票で高市早苗経済安全保障担当相を破り、第28代総裁に選出された。石破総裁は10月1日召集の臨時国会で第102代首相に指名される見通し。

 石破総裁の任期は2027年9月までの3年間。石破総裁は選出後、両院議員総会であいさつし「国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語り、日本国をもう一度、皆が笑顔で暮らせる国にするため全身全霊を尽くす」と表明した。

 総裁選終了後、石破総裁は東京都新宿区の公明会館を訪れ、公明党の山口那津男代表、石井啓一幹事長を表敬。席上、山口代表は新総裁選出に祝意を示し、「これから連携して、自公政権でしっかり結束して国民の期待する課題解決に応えていきたい」と呼び掛け、固く握手を交わした。石破総裁は「よろしくお願いしたい」と応じた。

 その上で山口代表は、自公が政権を失った09年当時、石破総裁が政務調査会長を務め、政権を取り戻してからは安倍政権の下で幹事長を担い、自公をつなぐ大事な役目を果たしていたことを述懐。「この厳しい時代、苦しい時代のことを忘れず、謙虚な姿勢で臨んでいきたい」と語った。

■信頼回復へ共に努力/記者団に山口代表

 公明党の山口那津男代表は27日夕、国会内で記者団に対し、自民党の石破茂氏が新総裁に選出されたことを受け、大要、次のような見解を述べた。

 一、閣僚経験も豊富で、党の要職にも就いていた。議員の経験も長い。そうした経験を生かして、連立政権の安定的な運営と、課題解決に積極的な姿勢を見せていただくことを期待したい。

 一、(今後の自公連立政権の運営について)まずは「政治とカネ」の問題で、国民の信頼を回復できるように臨んでいく。また、経済、外交・安全保障、少子化対策など、重要な政策課題についても、連立政権合意を30日にも結びたい。そこが自公連立政権の新たな出発点になる。

 一、自民党派閥の政治資金問題の再発防止策として政治資金規正法の改正を行った。(政治資金をチェックする)第三者機関を法施行日までに設置することを公明党がリードしていく。自民党の中で、信頼回復のあり方をどう国民に示していくか新総裁の下で努力していただきたい。