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(台風10号)生活、事業再建へ支援/竜巻発生で大きな被害/公明・河野、秋野氏、宮崎の現場調査

公明新聞2024年9月2日付 1面

 各地で被害をもたらした台風10号による死者は7人に上り、関東から九州までの14県で計127人が重軽傷を負うなどした。公明党は8月31日と9月1日、被災地で調査を行い、被害状況を確認するとともに、住民らを激励して回った。

 公明党の河野義博参院議員は31日、家屋が損壊するなどの被害に見舞われた宮崎市城ケ崎を訪れ、被災した住民らを見舞った。坂本康郎県議、上田武広市議が同行した。

 同市では、28日未明に竜巻とみられる突風が発生し、市内各地で住宅の壁や屋根の瓦がはがれ、電柱が倒れる被害が生じた。市によると、一部損壊や半壊に相当する被害を受けた住宅数は、863棟(31日現在)に上っている。

 一行は、突風による被害を受けた住民のもとを訪問。朝来野武志さんは「避難場所の窓ガラスが割れ、生きた心地がしなかった」と振り返り、自宅が損壊した馬場栄明さんは「竜巻による被害は初めてで、心身ともに疲弊している」と窮状を吐露した。

 河野氏は「被災地では猛暑の中での復旧作業が続くので、県議や市議とも連携し、きめ細かく支援していく」と語った。

 翌1日には秋野公造参院議員が、同市の佐土原町や高岡町などを訪れ、被災現場を視察するとともに、被災者から被害状況を聴取した。地元市議らが同行した。

 このうち、佐土原町下田島の住宅街では、道路に割れた瓦や壊れた家具などが並べられ、災害ごみの運搬や片付けに汗を流す住民らの姿が見られた。個人タクシーを営む加藤文男さんは「自宅の窓ガラスは割れ、タクシーや自家用車は傷だらけになった」と肩を落とした。

 その後、秋野氏らは、台風で養鰻場の一部が倒壊するなどの被害を受けた有限会社安藤養鰻を訪問。同社の安藤一馬社長は、「繊細なウナギは台風の被害を受けてからストレスでえさが食べられなくなった」と説明。設備の復旧と併せて、ウナギ成育への対策が必要だと述べた。

 視察後、秋野氏は「必要な支援が受けられるよう、国に現場の声を訴えていく」と話していた。

■浸水被害の状況聴取/神奈川で三浦氏

 公明党神奈川県本部の三浦信祐代表(参院議員)は1日、台風10号の影響による大雨の被害を受けた同県平塚市と二宮町を視察し、住民から被災状況を聴いた。沼崎満子党女性局次長(衆院選予定候補=比例南関東ブロック)、地元の県・市・町議が同行した。

 このうち平塚市では、内水氾濫により道路の冠水や、民家の床下浸水被害が発生。自営業者の吉野哲男さんは「仕事で使う車が水に浸かりダメになった。まさかこんなことになるとは」と肩を落とした。また、市内で美容室を営む半沢秀子さんも車が浸水したとして「人だけでなく車の高台避難を事前に促してほしい」と求めた。

 視察後、三浦県代表は「国と自治体が連携し、災害時に車を事前に移動しやすくする仕組みをつくっていく必要がある」と語った。