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街頭演説会で無党派層の若者107人に聞きました/公明党は選択肢に入ってますか?/「はい」3割強(脱アンチ、サブチャン評価も)

公明新聞2025年7月12日付 7面

 参院選で当落のカギを握る、特定の支持政党を持たない無党派層の選択。実態がつかみにくい無党派層、とりわけ若者の心に、公明党はどこまで迫れているのか。公明党の街頭演説会で、足を止めた10代~40代に思い切って尋ねた。「公明党は選択肢に入ってますか?」

■友人の支援依頼から関心向く

 連日、うだるような炎暑の下、街頭に立ち、必死の訴えを続ける公明候補。各地の会場には、支持者のみならず、投票先を探ろうと耳を傾ける多くの若者の姿が確かにあった。

 公示日の3日から始めた今回の取材。東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県を中心に35会場で、無党派層を自認する40代以下の計107人から生の声が聞けた。「公明党は選択肢に入ってますか?」との単刀直入の質問に対し、「はい」は36人(34%)、「いいえ」は38人(36%)で拮抗した。

 「はい」と答えた人は「真面目に仕事をしているイメージで信頼できる」(公務員・22歳男性)など党や候補者の政治姿勢を評価。生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を用いて重点政策や候補者のビジョンを比較し「一番良かった公明党に期日前で投票した」(大学生・19歳女性)という驚きの回答もあった。

 「いいえ」の主な理由は、「何をやっているか知らない」「自民党と組んでいるから」など。「SNSで情報を知り、どんな主張か直接聞きたいと思って訪れた」(会社員・31歳男性)ケースや、「公明党の言ってることや、やってることは正しい」(会社員・32歳男性)と肌で感じたと語る人もいた。

 また、「回答なし」の中には「奨学金の返済が大変。親の収入によって学ぶ環境が左右されない社会に」(会社員・26歳男性)など、政策に期待を寄せる声もあった。

■支持への変化次々

 さらに、ユーチューブの党サブチャンネルへの高評価が相次いだ。「これまでブラックボックスのようで分からなかったが、印象が変わった」(大学生・22歳男性)、「政治を分かりやすく発信している」(団体職員・33歳男性)と、距離が大きく近づくツールになっていると感じさせた。

 横浜市の街頭演説で候補の訴えに拍手を送っていた会社員の男性(26)は、かつて「公明党アンチだった」。しかし、友人からの支援依頼を機に自身でも調べてみると、公約の実現率が高く、何より議員の懸命な姿に心を動かされて公明支持に変わったという。

 若者向けのユース街頭で、真剣なまなざしを向けた人もいた。偶然立ち寄った男子大学生(21)は「フェスのような雰囲気に好感を持った」とし、別会場でも公明候補の演説を熱心に聞き入った。支持者の友人と参加した男性会社員(27)は「SNSで感じた人柄の良さが、実際に会って点と点がつながった感じ」と。

 投票日まで残り8日。「回答なし」の割合も約3割を占める。会社員の20代女性は「投票には行くつもり。まだ情報を全く集められていない」と決め切れていない心境を打ち明けた。白紙の一票を呼び寄せたい。

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