「地域への恩返しです」--。そう言い切るのは千葉県山武市上横地に住んで34年の目黒順子さん。公明党員としても活躍する目黒さんは先ごろ、近隣住民らと連携し、自宅に隣接する延長約87メートルの私道を改修へと導いた。これを支えた公明党の市川陽子市議、私道沿いに暮らす野口勝子さんと共に、目黒さんは現地で「本当にきれいになったね!」と喜び合った。 ■凸凹砂利道、一軒一軒賛同集め実現 元を正せば私道は砂利が敷かれた凸凹道。車体の低い車が通ると底を擦ってしまうほど隆起の激しい所もあった。雨が降るとへこんだ箇所には水たまりができる。道沿いに側溝はあったものの、内部には雑草が茂り、砂利もたまっていたため水はけが悪く、雨が降った後の数日間は路面がぬかるんだままだった。 野口さんによると、「40年以上前からこの状態」。「歩いていて砂利につまずきそうになったことがあった」とも。水はけを良くするため、側溝の草取りや掃除を長年手掛けてきたという。 目黒さんらは現場が私道であるため、市による改修は難しいと諦めていた。心の片隅にしまっていたのだが、定期的に開催される党員会で打ち明けてみると、「最近、私道がきれいになった事例があった。一度、市へ話を聞きに行こう」と市川市議。二人は後日、市役所へ向かうことに。 期待と不安を抱えながら庁舎窓口へ。市の担当者からは、私道に隣接するエリアの代表者が、私道の所有者と隣接する土地の所有者から承諾書を集められれば、事態は前進すると説明があった。 「目標を立てると達成するまで集中するタイプ」と自己分析する目黒さん。市の担当者から話を聞くとエンジンがかかった。土地の所有者へ事情を丁寧に説明して回り、一軒一軒賛同を集めた。中には私道に隣接する土地の所有者が現地に住んでいないケースもあったが、千葉地方法務局で不動産登記簿を確認し、現住所へ手紙を送るなどして対応。アクセルを緩めなかった。 郵便物が送り先から返って来てしまうこともあったが、調べ直して再送するなど、合計12軒へのアプローチをやり切った。その働き掛けが実り、市も現地の改修を決定。これにより約1年半の歳月を経て、私道のアスファルト舗装が実現した。 目黒さんは、不在の土地所有者に対し、工事前後の様子が分かる写真を添えた手紙を郵送し、お礼と共に工事完了を報告していた。 「自分もうれしいが、地域の方にも喜んでもらえたのが一番良かった」。目黒さんの晴れやかな笑顔に充実感がにじんでいた。