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給食どうぞ食べに来て/不登校の子に無料提供/愛知・尾張旭市
愛知県尾張旭市は、さまざまな理由で小中学校に登校できない子どもがその日の給食を給食センターで食べる「あさぴー食堂」を今年度の3学期から月1回試行的に実施している。参加者の意見を基に回数などを決め、新年度から本格実施する予定。提案者は、公明党の丸山幸子市議。このほど同食堂を訪れ、食事の様子を見守った。
■外出、家庭支援のきっかけに
「手を合わせてください! いただきます!」。正午、給食が始まった。この日は10人の子どもが参加。メインメニューのビビンバは、小学生にとっての一番人気のメニューで、子どもたちも大喜びだった。
「あさぴー食堂」の参加費は無料。保護者が付き添い、一緒に食べる場合は1人300円を支払う。参加予約は、市の保護者連絡システムで発信された案内やチラシに記載されている応募フォームか、電話で申し込む。
小学4、6年、中学2年の子どもと給食を食べた母親は、普段、3人を家に残して仕事に出ており、「お昼ご飯はレトルトなど、簡単にできるものしか食べさせられていない」と語る。小学6年の女の子は約2年半ぶりに給食を口にし、「おいしい」と笑顔を見せた。その光景に母親は目を細め、「こういう機会が無いと給食を食べられないので、ぜひ続けてほしい」と要望していた。
給食センターは、あさぴー食堂の参加者にアンケートを実施。保護者には開催回数、子どもには食べたい献立の希望を集めている。カレー、手巻き寿司などのリクエストが寄せられ、給食センターの三浦明美所長は「新年度の進め方を、参加者の声を基に決めていきたい」と語った。
■公明議員が提案し実現
公明党の丸山市議は昨年12月議会で、給食センターでの不登校児童生徒への給食提供を提案。「栄養のある給食が食べられ、孤食への対策、安心できる居場所の提供、生活リズムの改善、外出への第一歩、家庭支援の入り口になる」と、さまざまなメリットを指摘していた。