神奈川県藤沢市は6月を「ゼロカーボン推進月間」と定め、脱炭素社会に向けた「ゼロカーボン・キッズスクール」を市内で開いた。最先端技術を駆使したデジタル地球儀「SPHERE(スフィア)」を活用し、開発者であるNPO法人ELPの竹村眞一代表が環境問題を講演。親子ら延べ約100人が訪れ、SDGsに関して学びを深めた。 ■環境問題を分かりやすく デジタル地球儀のスフィアは、手をかざすとセンサーが感知。触れずに360度回転できるほか、オンラインで常に新たなデータやコンテンツを更新。現在進行形でリアルな地球の変化が観測できる。 国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、株式会社ウェザーニューズなどの科学研究機関からの提供データを基に、風や海流、津波・大陸移動・温暖化予測などを投影。貧困率や飢餓、人口動態といった推移もアニメーションで表現でき、これまで中学・高校の環境課題を学ぶ特別授業に使ったり、昨年の大阪・関西万博などで展示したりと、SDGs学習に向けた活用が反響を呼んでいる。 講演会の当日、竹村代表はスフィアを通して、北極の氷と脱炭素社会のつながりを解説。温室効果ガスの排出による温暖化現象のシミュレーションを、年単位のサーモグラフィーで表す映像で観察した。 竹村代表はゼロカーボン推進を訴え、「脱炭素化へ向けた僕たちの努力次第で、地球の未来を変えることができる」と語った。 講演会に訪れた市内在住の関昌博さん、治子さん夫妻は「環境問題や気候の流れが分かりやすく、勉強になった。未来ある子どもたちにぜひ聞いてほしい内容」と話していた。 ■SDGs啓発へ公明が活用推進 公明党市議団(塚本昌紀団長)の今井美紀子議員はこれまで、若年層にSDGsの意識啓発を促すため、デジタル地球儀の活用を推進。2024年9月定例会で、同年8月に党市議団のメンバーと視察した「かごしま環境未来館」が常設展示している先進事例を紹介し、導入を要望してきた。