京都府亀岡市は現在、市内で移動販売を展開する事業者に対してガソリン代などの運営経費を補助し、買い物弱者支援と地域コミュニティー創出を進めている。公明議員が現場の声を届け、尽力した。 ■買い物支援と触れ合い創出 JR京都駅から快速電車で約20分に位置し、都会と田舎の中間“トカイナカ”として知られる亀岡市。豊かな自然に恵まれ、若い世代の移住先として人気を集める一方、市内の高齢化率は約30%に上り、山間部では40%を超える地域も。日頃の買い物に苦労する高齢住民は少なくない。 買い物弱者への支援策の一環として、亀岡市は昨年9月から、市内の移動販売事業者に対する運営経費の補助を開始。ガソリン代の半額(年上限40万円)を補助するとともに、地域のサロンなどを訪問し、住民交流の機会づくりに励む事業者には、1日3000円(同30万円)を支援する。 ◇ 「こないだ買った卵、おいしかったわ」「きょうの晩ご飯、何にしよか迷ってるねん」--。市東部の保津町地区。市内を巡回する「移動商店とらピ」がやって来ると、住民たちが次々集まり、井戸端会議に花を咲かせていた。 「とらピ」を運営するのは市内在住の桃玄義成さん(40)、真実さん(37)夫妻。「毎日の小さな幸せお届けします」をコンセプトに掲げ、その日の朝に仕入れた生鮮品や総菜、パンなど約600点の多彩な商品を販売している。 桃玄さん夫妻が特にこだわっているのは、地域住民との触れ合い。接客時には調理方法をアドバイスするほか、ピアニストの真実さんが電子ピアノを持ち込んで即席演奏会を開くなど、気軽に足を運びたくなるよう工夫を凝らす。 「とらピ」を始めたのは2024年7月。それまで移動販売が少なかった亀岡市に移住し、生活協同組合で移動販売のノウハウを培った義成さんの経験を生かし、夫妻で起業した。しかし、現下の燃油高騰が経営を圧迫。先行きに不安を募らせる日々を送っていた。 ■経営する若夫婦の声聴き、公明市議が実現後押し ある日、義成さんは知人を通じて公明党の冨谷加都子市議に相談。すぐさま昨年6月定例会で現場の窮状を取り上げた。買い物弱者支援は「行政と事業者が連携しないと成り立たない」と訴え、今回の補助金事業が実現した。 先日、桃玄さん夫妻と懇談した冨谷市議。さらなる地域活性化への意欲を語る義成さんに対し、「地域のために活動してくれる若い人の存在は心強い。今後も後押ししたい」と語った。