■公共交通案内所が完成 岡山の玄関口・JR岡山駅(岡山市)で現在、東口駅前広場の再整備が急ピッチで進んでいる。今月から公共交通案内所の供用を開始し、来年3月には岡山電気軌道の路面電車が広場に乗り入れる計画だ。一貫して推進してきた公明党市議団(則武宣弘団長)はこのほど、現場を視察した。 岡山市が実施する駅前広場の再整備は、公共交通の利便性向上とともに、中心市街地の回遊性を高め、にぎわいの創出や地域活性化を図るのが目的だ。 この日、党市議団は今月1日に完成した公共交通案内所を訪問。施設内には、空調の効いた快適な待合スペースやトイレに加え、バスの運行状況をリアルタイムで表示するデジタルサイネージが設置されている。 また、バス事業者による情報案内や定期券販売などの窓口もある。市都心交通整備推進室の担当者は「インバウンド(訪日客)対応として、外国語を話せるスタッフが常駐している」と説明した。 続いて一行は、駅前広場に整備される路面電車の新たな電停の建設現場を訪れ、工事の進捗状況を調査した。現在、JR岡山駅と岡山駅前電停は南北に走る市道(市役所筋)で隔てられており、市民や観光客などから「駅から電停まで交差点を2回渡る必要があり、不便で危ない」「電停の場所が分かりにくい」などの声が寄せられていたという。 そこで市は、路面電車の軌道を約100メートル延ばし、広場内に新たな電停を新設する。これにより、利用者は駅前の交差点を横断する必要がなくなり、アクセスや安全性が向上。JRと路面電車の乗り換えにかかる時間は1分30秒から3分程度短くできる見通しだ。 同推進室担当者は「地下街の補強工事も順調。来春の完成に向けて、着実に工事を進めたい」と話した。 ■シェアサイクル、回遊性向上へ刷新 党市議団はこのほか、中心市街地の回遊性を高める狙いから、市が今年3月に全面リニューアルしたシェアサイクル「ももちゃり」の運用状況を確認した。 市は今回、貸し出し・返却用の駐輪施設を従来の市中心部35カ所から郊外を含めた80カ所に拡大。今後、コンビニやスーパーなどにも広げていく予定という。 自転車は全て20インチの電動アシスト付きに刷新。500台導入し、段階的に900台まで増やす。料金は30分165円。月額(2200円)や1日乗り放題(1650円)プランもある。登録から貸し出し、返却、決済までスマートフォンの専用アプリで完結する。 市担当者は「ヘルメットも公共交通案内所で無料貸し出ししている。平地が広がる市内の移動手段として、ぜひ活用してもらえれば」と述べていた。 ■公明、政策提言など一貫して推進 党市議団は14年、会派として政策提言書「岡山市民未来創生プラン」を作成。市民1万人を対象にしたアンケート調査などの結果を基に、3分野の政策を練り上げた。その第1に「岡山駅を起点とした市街地の再開発」を掲げ、これまで議会質問や予算要望などを通じて粘り強く推進。路面電車乗り入れを含めた駅前再整備に加え、自転車で移動しやすい街づくりに向けた条例制定や道路環境整備などを後押ししてきた。 視察後、則武団長らは「岡山のさらなる発展に向け、引き続き必要な施策の実現に全力を挙げたい」と語った。