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(九州北部で記録的大雨)公明、被災地の窮状聴く
九州北部では10日から12日にかけ、日本海側に停滞する前線の影響で記録的な大雨が降った。熊本県では、土砂崩れに巻き込まれるなどして2人が死亡したほか、熊本、福岡両県で計5人が行方不明になったとみられる。気象庁は11日、熊本県玉名、八代両市などの7市町に大雨特別警報を発表。その後雨の勢いが弱まったのを受け、7市町すべて、警報に切り替えた。玉名市は11日午前8時10分までの12時間雨量が404.5ミリ、八代市は午前10時50分までの同雨量が385.5ミリとなり、いずれも観測史上最多記録を更新した。早期復旧へ公明党議員は12日、被災地に急行し、住民らから窮状を聴いた。
■浸水、事業継続に打撃/熊本で吉田氏
公明党の吉田宣弘衆院議員は12日、熊本県内の豪雨被災地を訪れ、被害状況を調査するとともに、住民らから話を聴いた。党同県本部(代表=城下広作県議)所属の県議、市議が同行した。
一行は、熊本市内の住宅街やタクシー会社などを訪問。住宅のリフォーム会社などを経営している宮﨑紀男さんは「職場の事務所が床上浸水の被害を受けた」と説明。トラックや資材が水没したとして、経営継続に向けた支援を要望した。一方、熊本第一交通株式会社の川元義昭統括所長は「タクシー10台ほどが水に漬かったため、今後、使用できないかもしれない」と肩を落とした。
その後、一行は、上天草市松島町を訪れ、泥かきや片付けなどに追われる住民を見舞った。水没して使えなくなった家具の搬出作業を行っていた柴田実さんは「畳や、じゅうたんなどを災害ごみの仮置き場まで運びたくても使える車がない」と窮状を訴えた。
視察後、吉田氏は「国、県、市で連携しながら、被災者の生活再建に必要な支援を進めていく」と語った。
■道路が寸断、復旧急いで/福岡で下野氏
公明党の下野六太参院議員は12日、猛烈な雨により、住宅などの浸水被害が相次いだ福岡県福津市を訪れ、被害状況を確認した。西尾耕治県議、中村晶代、井手口忠信の両市議が同行した。
下野氏らは、河川からあふれた水が民家に流れ込んだ同市花見の里を視察し、自宅や経営する工務店の事務所が床上浸水の被害に遭った吉本道博さんから話を聴いた。吉本さんは「これまで経験のない被害。周辺の住民も自宅や車が水に漬かった」と述べ、再発を防ぐ対策を要望した。
次いで一行は、多くの住宅が浸水被害を受けた同市畦町を調査した。自宅が床下浸水に見舞われた道園広治さんは「近くの本木川が氾濫し、橋が流され、隣の集落とつながる道が寸断された。復旧支援を急いでほしい」と訴えた。その後、一行は、市の避難所を訪問し、自宅が被災した住民を見舞った。
下野氏は「公明党の国会・地方議員のネットワークを生かし、早期の被災者支援、復旧支援に全力を注ぐ」と語った。
■党対策本部を設置
公明党は11日、吉田宣弘衆院議員を本部長とする「令和7年8月大雨対策本部」を設置した。体制は次の通り。
▽総合本部長 西田実仁
▽本部長 吉田宣弘
▽本部長代理 城下広作
▽副本部長 中川宏昌、浜地雅一、川崎祥司、中本正一、秋野公造、下野六太
▽事務局長 窪田哲也