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(各地で終戦記念日街頭演説会)対話と協調の世界築く/協力機構、北東アジアに/斉藤代表、竹谷代行が力説
80回目の終戦記念日を迎えた15日、公明党は全国各地で斉藤鉄夫代表ら党幹部が街頭演説を行い、先の大戦で犠牲となった方々に哀悼の意を表するとともに、不戦の誓いを新たにした。東京都豊島区の池袋駅東口で斉藤代表は、戦後80年の歴史を踏まえ「国連を中心とした多国間主義をはじめ、相互の経済、文化、芸術の交流を通して心と心が分かり合い、相手の立場、意見を尊重していくことこそが戦争を引き起こさない一番大きな仕組みだ」と力説。「戦後80年の大きな節目に、対話と協調の日本、世界をつくっていくため、公明党が先頭に立って頑張っていく」と訴えた。=関連記事2、7面
■戦争体験を次代に伝える
【東京】斉藤代表は、戦後80年を迎えたことについて「戦争の苦しみを直接体験された方が少なくなってきた。この戦争の記憶を次世代に語り継いでいく責任が私たち戦争を直接知らない世代にはある」と強調した。
その上で、激動する国際情勢に触れ「分断と対立をあおる自国ファーストという、先の世界大戦の前に起こっていたような機運が今、世界に芽生えつつあると危惧する」と表明。「対立から協調へ、相手の意見を聴き、こちらの意見を率直に述べる対話の交流が、紛争を防ぎ、戦争を起こさせない第一歩になる」と語った。
具体策として、公明党が戦後80年を機に「北東アジア安全保障対話・協力機構」の創設を柱とする「平和創出ビジョン」を5月に発表したと述べ「緊張の高まっている北東アジアにおいて、対話で解決させる機構と機運をつくりたい」と力説した。
竹谷とし子代表代行は「核兵器使用のリスクがかつてなく高まっている状況にある。断じて核兵器を使用させないことが唯一の戦争被爆国である日本の使命と責任だ」と強調。「日本社会や世界の繁栄、個人の幸福のために、『平和の党・公明党』が全力を尽くしていく」と決意を述べた。
街頭演説会には、岡本三成政務調査会長、河西宏一、大森江里子の両衆院議員、川村雄大参院議員らが参加した。=2面に続く