公明新聞電子版 詳細ページ

ピックアップ

公明、24議席で再出発/小選挙区4、比例区20人/新人4氏が初当選

公明新聞2024年10月29日付 1面

 10月27日に投開票された第50回衆議院総選挙(定数465)で、公明党は公認候補を擁立した11小選挙区のうち、4人が激戦を突破、比例区では全国11ブロックで20人が当選し、計24議席を獲得した。公示前の32議席には届かなかった。自民党は191議席を獲得。与党で過半数(233議席)を割り込む結果となった。=23面に関連記事

 小選挙区で公明党は、新設された東京29区で岡本三成氏が野党候補との“一騎打ち”の大接戦を制し、逆転勝利。兵庫2区の赤羽一嘉氏、同8区の中野洋昌氏は、執念の追い上げで大混戦から抜け出し議席を死守した。広島3区で国土交通相の斉藤鉄夫氏も当選を果たした。

 一方、北海道10区の稲津久氏、埼玉14区の石井啓一代表、愛知16区の犬飼明佳氏、大阪3区の佐藤茂樹氏、同5区の国重徹氏、同6区の伊佐進一氏、同16区の山本香苗氏は最後まで追い上げたものの、善戦及ばず惜敗した。

■北関東、北陸信越、四国など議席維持

 各比例ブロックの獲得議席は、北海道1、東北1、北関東3、南関東2、東京都2、北陸信越1、東海2、近畿3、中国1、四国1、九州・沖縄3の計20議席。北関東の山口良治、南関東の沼崎満子、東京都の大森江里子、東海の西園勝秀の4氏が初当選を果たした。

 立憲民主党は50議席増の148議席に伸ばし、国民民主党は21議席増の28議席を獲得。一方、日本維新の会は38議席と公示前から5議席減、共産党も2議席減らして8議席となった。このほか、れいわは9議席、日本保守党は3議席、参政党は3議席、社民党は1議席を獲得した。

■「結果を真摯に受け止め次は必ず勝つ」(石井代表)

 公明党の石井代表は28日午前、東京都新宿区の党本部で記者会見し、衆院選での公明党への支援に謝意を表明。「選挙結果を真摯に受け止め、次は必ず勝ちたい。総括をしっかりと行い、党再建に向け、新しい体制構築も含め党内で相談していきたい」との考えを示した。

 また、11月17日に結党60年を迎えることを踏まえ「結党の原点をもう一度、しっかり確認して再スタートしていく。来年の東京都議選、参院選の大きな戦いに向けて勝利できる体制を構築していきたい」と述べた。

 惜敗した小選挙区については「私自身も埼玉14区で捲土重来を期すつもりだ」と表明。また、次の衆院選では「公明党が東京の小選挙区で2議席確保することを自公で決めている。そういう方向でやっていきたい」と力説した。

 一方、自公両党で過半数を割り込んだことには「野党が直ちに自公連立政権に加わることは難しいが、今後、案件ごとに協力していくことはあり得る」と述べた。