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(こども 学んでみよう!)ホルムズ海峡/全世界の石油の約20%が通る「海の動脈」

公明新聞2025年7月5日付 6面

 中東にあるホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾をつなぐ場所にあります【イラスト参照】。幅は一番狭い所で約50キロメートルほどしかありません。

 この場所の近くには、イランやアラブ首長国連邦、サウジアラビアなど、石油を産出する国がたくさんあります。これらの国から運び出される石油の多くは、この海峡を通ります。世界に向けて運ばれる石油のうちの約20%が通ることから、「海の動脈」ともいわれる、非常に大事な船の通り道です。

 ホルムズ海峡は昔から国際的にとても大切な場所でした。古代からこの場所を通って貿易が行われ、アラビア半島やインド、アフリカ、さらにはヨーロッパの国々ともつながっていました。しかし、その重要性から歴史の中では何度も争いの原因になった過去を持っています。

 最近、イランとイスラエルの2カ国が対立していて、イスラエルから攻撃を受けた報復にイランがホルムズ海峡を封鎖するかもしれないというニュースが流れています。日本に運ばれてくる石油の約80%は、同海峡を通っているため、もしも封鎖された場合、私たちの生活に大きな影響があります。

 車を動かすためのガソリンが足りなくなれば、自家用車だけでなく物流を担うトラックも動かせなくなります。さらに、プラスチックや化学繊維、医薬品などの石油製品を作れなくなり、ほとんどの製品は値上りするでしょう。

 ホルムズ海峡は、地図上では遠い国に感じるかもしれませんが、実は私たちの毎日の暮らしと深く関わっています。このため、日本の政府や企業は、他の国々と協力しながら、この海の安全を守るための努力を続けています。