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「速かった」「次は私も」/被災地(東北、能登)の子どもたち、世界陸上に大感激!/都議会公明党の提案で招待
公明新聞2025年9月21日付 1面
東京・国立競技場で熱戦を繰り広げた陸上の世界選手権がきょう21日、閉幕します。大会2日目の14日、会場には東日本大震災と能登半島地震の被災地で競技に励む子どもが招かれました。
超満員のスタジアムに“未来っ子”の歓声と笑顔が広がりました。男子1万メートル決勝で日本の葛西潤選手らが大観衆を熱狂させた勇姿に、石川県の輪島ジュニア陸上クラブに所属する山本美里さん(11)は「めっちゃ速かった! 今月末の大会で、私も日本人選手のように思い切って走りたい」と目を輝かせました。
「スポーツの力で夢や希望を」と、東京都は岩手、宮城、福島の東北3県と石川県から約120人の小中高校生を招待。14日は福島、石川両県から58人が観戦し、トップアスリートのドラマを目に焼き付けました。
昨年1月の能登半島地震で、輪島ジュニア陸上クラブが汗を流すトラックは損傷。仮設住宅の建設で練習場所がなくなりました。それでも、発災2カ月後には、市内の公園でトレーニングを再開。今は海水浴場と、約60キロメートル離れた七尾市の競技場で技術を磨いています。
引率した山本利治監督は、“夢の舞台”への招待に何度も感謝を口にし「陸上や勉強、生活で生かしてほしい」と念願しました。
都議会公明党(東村邦浩幹事長)は、24年12月定例会で「被災地の子どもに観戦機会を」と提案し、実現までリード。加藤雅之都議は15日、招待事業の一環で東京スカイツリー(墨田区)を観光した能登の子と交流した後、「東北も能登もまだ復興の途上。都として息の長い取り組みを継続したい」と語りました。