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備蓄米で「物流支援室」を設置/迅速な輸送へ目詰まり防ぐ/中野国交相が発表
公明新聞2025年5月31日付 1面
中野洋昌国土交通相(公明党)は30日、閣議後記者会見で、随意契約で売り渡す政府備蓄米の円滑な流通に向けて国交省内に物流対策を担当する「備蓄米物流支援室」を設置したと発表した。中野国交相は「物流の目詰まりが発生しないよう、農林水産省とよく連携して取り組んでいく」と述べた。
同支援室は、省内や地方運輸局などの職員36人の体制で発足。農水省と連携し、現場で輸送の目詰まりが発生した場合には、物流事業者の手配などを支援し、備蓄米の迅速な出庫や輸送につなげる。
備蓄米の円滑な流通を巡っては、小泉進次郎農水相が28日、中野国交相に備蓄米を運ぶ際に物流網が停滞しないよう、協力を要請。これに対して中野国交相は、放出前の26日の段階で、日本倉庫協会や全日本トラック協会などに対して迅速な出庫や輸送への協力を呼び掛けたことに触れた上で、さらなる対応を行う方針を示していた。