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(「年収の壁」対策)財源の議論、国民民主も/公明が合意形成の役割担う/党参院議員総会で竹谷代表代行

公明新聞2024年11月15日付 2面

 公明党の竹谷とし子代表代行は14日午後、国会内で開かれた党参院議員総会であいさつし、税や社会保険料の負担が生じる「年収の壁」対策を巡り、自民、公明、国民民主3党の議論が始まったことに触れ「財源論も併せて、きちんと責任を取っていくのが政党の役割だ」との考えを示した。

 竹谷代表代行は「年収の壁」について、働き控えを防いで人手不足を解消するため、政府が「年収の壁・支援強化パッケージ」をつくり、実行してきたと述べた上で「まだ改善の余地があるので、公明党は課題として掲げて取り組んでいる」と訴えた。

 その上で、11日の公明、国民民主の党首会談の席上、国民民主側が「財源は与党で考えてもらいたい」と述べたことに対し「国民の給料、所得が上がることを実感してもらう政策を実現したいのは、どの党も変わらない。それを実行するに当たっての責任をしっかり取っていくべきだ」と指摘した。

 財源に関しては「社会保障をはじめとした、さまざまな行政サービスに使われる財源の問題だ。国だけではなく地方の財源とも関わり、経済成長の果実だけでは済まない場合もある」と強調。具体的な財源確保策について結論を出すため、公明党が与野党の合意形成の要役を担っていきたいと訴えた。