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(公明スポット)ペダル踏み間違い事故防止へ/日本の技術 世界基準に/来年6月発効、AT車に加速抑制装置

公明新聞2024年12月2日付 2面

 自動車のブレーキとアクセルの踏み間違い事故を防止する“日本発”の安全技術が世界基準に--。11月に開催された国連の自動車基準調和世界フォーラムで、ペダル踏み間違い時の加速抑制装置が基準化された。国土交通省は、来年6月に予定されている基準の発効に合わせ、義務化に向けた準備を進める方針だ。

 国連基準を巡っては、高齢運転者によるペダル踏み間違い事故の防止を目的に、日本の提案で2022年から議論が開始。日本の技術などを基に検討を重ね、今回の合意に至った。

 基準の対象は、定員9人以下のオートマチック(AT)車。障害物の1~1・5メートル手前に止めた状態でアクセルを完全に踏み込んでも障害物に、衝突しないか、衝突時の速度が時速8キロメートル未満となるよう加速を抑制することなどが要件となっている。

 国交省によると、道路運送車両法に基づく省令改正による基準の義務化などを検討しているという。

 公明党は、高齢運転者によるブレーキとアクセルの踏み間違い事故防止に向けた対策を一貫して推進。これまで、安全運転サポート車(サポカー)の普及や、自動ブレーキの搭載義務化などを後押ししてきた。