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(編集メモ)維新不祥事、スキャンダル相次ぐ/「あまりにひどい!」怒りの声
公明新聞2024年10月22日付 2面
日本維新の会の所属議員や関係者の不祥事が止まらない。「あまりにひどすぎる!」。維新が地盤と誇る大阪でも怒りの声が沸き上がっている。
不祥事などで、維新からは「昨年4月の統一地方選から約1年半で30人以上が離党」(4日付「産経」大阪朝刊)したという。政党として極めて異常な事態だ。
不祥事の中身とは何か。今年だけでも、兵庫県知事がパワハラ疑惑で失職させられたことは記憶に新しいが、相模原市議が酒気帯び運転で摘発(4月)、元衆院議員が東京都新宿区で女子中学生に性的暴行を加えたとして、不同意性交容疑で逮捕(9月)と続発。
ほかにも、衆院愛知5区支部長(元県議)による県知事の解職請求署名偽造で有罪判決(4月)、千葉市議による請願文書のねつ造(9月)など、公職に就く者としての資質が問われる問題が立て続けに起きている。
政党間で群を抜くスキャンダルの多さに、今回の衆院選を前に、「衆院選への立候補辞退が相次いでおり、9月以降だけで計9人に上」(9日付「朝日」)ったという。
衆院解散後の12日に行われた日本記者クラブ主催の党首討論会では、記者クラブ側から「不祥事が相次いでいるが、どう考えるか」と厳しく追及される一幕があった。
これに対し、維新の馬場伸幸代表は「昨今のスキャンダルでは、ご迷惑をお掛けしているが、なかなか今『身体検査』なるものができない世上になっている」と弁解。党代表の責任を棚に上げて、“世上”の責任にする始末。
維新は声高に“身を切る改革”を叫ぶが、まず同党内に渦巻く悪しきスキャンダル体質を切る改革から始めるべきではないか。(身)