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(編集メモ)維新、“古い政治”際立つ/政策活動費で20万円の飲食たびたび
公明新聞2024年10月24日付 2面
日本維新の会は、ネットやテレビのCMで「古い政治を打ち破れ」と改革路線を喧伝している。しかし、維新が公開した「政策活動費」の領収書を見ると、20万円前後の飲食費がずらり。「(古い政治の)象徴の一つが『飲み食い政治』『飲みニケーション』」(維新の音喜多駿政務調査会長のX)と言っていたが、その旧態依然の政治を続けているのが維新の実態ではないか。
2022年分の政治資金収支報告書によると、維新は政党支部を通じて5057万5889円もの政策活動費を支出している。
5月末に、維新が昨年11~12月の2カ月分だけ政策活動費に相当する政治資金の領収書を公表した。驚いたことに、「21万290円」「19万855円」「19万582円」などとその大部分が飲食費。1回当たり20万円超の高額な会食や、複数の領収書に宛名、ただし書きがないことなどを問題視する声が党内外から上がった。
維新の馬場伸幸代表は国会で行われた10月9日の党首討論で、石破茂首相(自民党総裁)に、幹事長時代に支出した政策活動費の使途の「つまびらかな説明」を迫った。にもかかわらず、同13日のフジテレビ系番組の各党党首による討論で番組のコメンテーターから、馬場代表に対し、過去の使途の全てを公開するよう求められると、「私が役職に就く前の話は分からない」などと言い逃れに終始する始末。他党には説明責任を求めながら、自らは後ろ向きな姿勢では筋が通るまい。
維新は政策活動費を巡り、先の国会でも、なんと「領収書の10年後公開」を提案し、「抜け穴が疑われる見直し案を先導」(「東京新聞」)と厳しく指弾された。
古い政治を打破すると言いながら、実際には古い政治を続ける維新。こんな政党に政治改革を任せるわけにはいかない。(翔)