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(暖話室)歩道に500メートルの“命綱”/公明市議が連携、点字ブロック/埼玉・富士見市

公明新聞2026年2月18日付 7面

 視覚障がいのある人にとって“命綱”とも言える点字ブロックが、埼玉県富士見市の「ふじみ野駅」東口に続く歩道約500メートルに新設された。

 「とても歩きやすくなって助かりました!」と話すのは、市内在住の久保昌生さん(65)。10年ほど前に突如、網膜脈絡膜萎縮が原因で目が見えなくなった。ショックで自宅に引き込もった時期を乗り越え、現在は週2、3回、白杖を使って自宅からふじみ野駅まで25分かけて歩き、電車を乗り換えて高田馬場駅前まで視覚障がい者ボーリングの練習に通っている。歩行中は信号や人などは見えず、わずかに白線が見える状態だ。

 日が暮れてからボーリングを終え、自宅に帰る際、「夜は危なくて大変だった」と久保さん。点字ブロックがない夜道は、白杖で道路の端をたたいて進むしかなく、「神経がすり減る」。人に度々ぶつかり、建物に顔をぶつけてあざになったこともあると言う。

 県の窓口に一度、点字ブロック設置を直接相談したこともあったが、“一人の要望だけでは難しい”と追い返され、途方に暮れた。そんな矢先、話を聴いてくれたのが、公明党の山下淑子・富士見市議だった。山下市議は、歩道の一部が隣接するふじみ野市を含むことから公明党の川畑京子・ふじみ野市議とも連携して久保さんの声を行政につなげ、約1カ月で全長約500メートルの点字ブロック設置が実現した。

 久保さんは、先日のボーリング大会で全国3位の成績を納め、今年4月に愛知県で開催される世界大会に出場予定。「今はボーリングをするために生きてる!」とにっこり笑い、力強い足取りで練習に向かった。