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(東日本大震災15年1カ月)「希望のワイン」お披露目/被災地で栽培から醸造/福島・富岡町

公明新聞2026年4月6日付 2面

 福島県富岡町の津波被災地で育てたブドウを町内の醸造所で醸した「オール富岡ワイン」が完成し4日、披露された。

 町は東日本大震災の津波に襲われた上、東京電力福島第1原発の事故で一時、全町避難を余儀なくされた。「とみおかワイナリー」の遠藤秀文社長(54)は2016年、避難先の同県郡山市から町民有志とブドウの苗木を植えに通うことからワイン造りを開始。昨年、町内に醸造施設が完成し、栽培から醸造まで一貫して行えるようになった。

 メルローやシャルドネなどブドウ複数種を使い桜色に仕上げたワイン「とみおかさくらロゼ」は645本造られ、同町夜の森地区で開かれた桜まつりでお披露目された。

 遠藤社長は「完成まで10年かかったが、これが新たな一歩。100年後、富岡は『桜とワインの町』と呼ばれるよう復興の希望のワインを育てたい」と語っている。

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