「もう雨が降っても平気です」。神奈川県藤沢市の一軒家で40年以上、家族と暮らす渡辺鉦三さん(85)は、自宅前に今年3月に新設された排水溝を、うれしそうに見つめる。水が流れやすいように施された緩やかな傾斜は、公明党の今井美紀子市議による“奮闘の証し”。 現場は、境川沿いで県道と市道が接する一帯。抜け道として多くの車が通るが、水はけが悪く、降雨時には大きな水たまりが“出現”していた。車が通過するたび、渡辺さん宅の外壁や玄関先には泥交じりの水がバッシャーンと跳ね、壁は「コケが生えて見苦しい状態」(渡辺さん)だった。 長年やるせない気持ちを抱えていた渡辺さんは、交流があった近所の鶴海日出男さん(91)に悩みを伝え、市へ対応を何度も依頼。だが、道路の管轄が県と市で複雑に分かれており、市は「対応できない」との回答に終始した。党員だった鶴海さんが3年前の4月、直前の統一地方選で初当選した今井市議につなぐと事態は好転する。 今井市議は、雨が降る日に現地を調査した上で、市と解決策を協議。「住民のため」との熱意が行政を動かし、路面舗装までこぎ着けた。ただ、思うように水はけは改善しない。「最後まで諦めない」と今井市議は担当職員と現場検証し、道路に傾斜をつくることで排水が進む工夫を凝らし、グレーチング(格子状の金属製ふた)設置に結び付けた。 「水たまりを見なくなった。尽力に感謝します」と渡辺さん。隣で「晴れて解決できて良かった」と今井市議の笑顔がひときわ輝いた。