両手をクロスさせる必殺のスペシウム光線は、いつ出るか。幼少期にわくわくしながら見ていたウルトラマンは60年前の7月に誕生した◆数多くのウルトラシリーズの中で最高傑作の呼び声が高いのは「ウルトラセブン」。地球を侵略する宇宙人たちとの戦いを通して描かれる社会風刺や人間ドラマがその秘密らしい◆ファン投票で「最も印象に残ったセブンの敵」に選ばれたメトロン星人は、人間同士の不信感をあおって人類を自滅させようとたくらむ。語り草になっているのは、アパートの一室でちゃぶ台越しにモロボシ・ダン(セブン)と対話するシーン◆「人間たちは互いに敵視し傷つけ合い、やがて自滅していく。どうだ、いい考えだろう」。人間の本質的弱点を突く狙いをあけすけに語るが、このエピソードのラストで流れるナレーションはさらに示唆的だ。「このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え、なぜですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから」◆ホルムズ海峡をめぐる緊張が続くイラン情勢。合意を探る動きも伝えられるが、終結は見通せない。根底に渦巻く不信感を払拭し、国際的な秩序を取り戻せるか、試されているようだ。(祐)
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