水面を吹き渡る新緑の風がすがすがしい。ここ埼玉県東松山市の「観音寺沼」が、つい最近までアシやごみに覆われた泥沼だったとは、にわかに信じがたい。公明党の大山義一市議が訴え続けてきた沼の改修が、8年越しに実った。
同市はこのほど、観音寺沼の底を掘削して汚泥やごみを除去。アシなど雑草も刈り取った。沼に流れ込む雨水を市野川へ誘導する側溝を整備し、転落防止用の柵も新設。今回の改修で、水害への備えに重要な「沼が持つ雨水の貯留力が高まった」(同市担当課)。
「沼の水がきれいになった。また魚が戻ってくるといいね」。近所に住む竹間明さんは幼少の頃、この沼で泳いだり魚を捕ったりしたという。大山市議も、同じ思い出を共有する。小さな沼かもしれないが、近隣に住む人たちに特別な場所として親しまれている。
今回の改修は、8年前に竹間さんから大山市議に寄せられた相談から始まった。沼に続く市道に生えた雑草を毎年、善意で刈り取っていた竹間さん。高齢のため「膝が痛くて最近はつらい」。大山市議は竹間さんの声を行政につなぎ、程なく雑草は駆除された。
一方、荒廃が進む沼に古いタイヤやペットボトルが浮かび、昔の澄んだ水面は見る影もなかった。2018年3月の定例会で大山市議は、雨水の貯留機能を回復させるための沼の改修を主張。市側から十分な答弁は得られなかったが、それから8年、地道に交渉を重ねて実現した。





