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(取材現場から)ハンセン病療養所の歴史後世に

公明新聞2026年3月26日付 7面

 瀬戸内海に浮かぶ高松市の離島・大島には、ハンセン病の国立療養所「大島青松園」がある。長年にわたり入所者が偏見や差別で苦しんできた島の歴史を風化させまいと奮闘するのが、公明党の中村伸一市議だ。

 中村市議は2001年に当時の坂口力厚生労働相(公明党)が同園を訪れた際、公明新聞記者として同行した原点がある。市議に当選後は08年9月定例会以降、島の振興や歴史の継承などを再三訴えてきた。14年には島全体の総合的な将来ビジョン「大島振興方策」が策定され、現在に至るまでさまざまな事業が進められている。

 このほど同園を訪問した中村市議は、入所者自治会の森和男会長らと意見交換し、「療養所を永続化してほしい」との要望を聞いた。また、中村市議は、ハンセン病に関するパネルや入所者との交流を続ける地元小学生が作成した島のジオラマなどを展示する庵治支所のギャラリーも見学。調査内容を踏まえ、先の3月定例会に臨んだ。

 大島に関する質問は今回で13回目。歴史継承と療養所の永続化に向けた市の方針や関係・交流人口の創出などをただし、大西秀人市長から来年度末をめどに振興方策を見直す方針が示された。

 同園で暮らすハンセン病回復者は現在29人。平均年齢は88歳を超えた。「島の未来への道筋を明らかにすることで、入所者に安心してもらいたい」。中村市議は今回の質問に気迫を込めた。さらに、歴史を後世へと伝え、どこまでも回復者とその家族に寄り添い続けるのが、人間主義の公明党だと再確認した。(原)

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