宮城県岩沼市の岩沼市民会館で先ごろ、県内の吹奏楽団による合同演奏会「リバーサイドブラス」が開催され、ウクライナからの避難民が招待された。この演奏会は1990年に始まり今年で35回目。公明党の阿部正幸・多賀城市議が、第1回から実行委員長として運営を支えてきた。 ■公明議員が実行委員長で尽力/母国の民謡も奏でる 「ウクライナから宮城で避難生活を続ける人たちに心を寄せて、音楽を通して絆を深めたい」--。阿部市議はロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年から毎年、ウクライナ避難民と家族、支援者を演奏会に招いてきた。 今年のステージには、槻木ウィンズサークル(柴田町)、白石市民吹奏楽団、岩沼市吹奏楽団の3団体が出演。これに元NHK交響楽団首席トランペット奏者の関山幸弘氏がスペシャルゲストとして登場し、観衆を魅了した。 合同演奏では、一日も早い平和の訪れを願い、ウクライナ民謡『月の歌』が奏でられ、来場者も思いを同じくした。アンコールの『ラデツキー行進曲』では阿部市議が指揮する一幕も。曲の途中、客席に居たウクライナ人のヴィタリイさんと母のイリナさん親子が指揮台に案内されタクトを振ると、場内からは惜しみない拍手が送られた。 演奏会が終わるとウクライナの人々へ、市民グループが手作りした灯籠と千羽鶴が贈られた。ヴィタリイさん親子は「美しい音色に故郷を思い出しました。毎年、日本で母国の音楽に触れることができうれしい。皆さんに感謝しています」と語った。 ◇ 阿部市議は東日本大震災に直面し「音楽の力で勇気と希望を届けたい」と全国の音楽仲間と力を合わせ、避難所でのコンサート開催の橋渡しをした経験がある。被災者の住まいが仮設住宅、災害公営住宅と移り変わっても「心の復興の一助に」と演奏会の支援を続けている。