公明新聞電子版 ウェブコンテンツ詳細ページ

だれでもできる「美」姿勢メソッド

2025年9月12日

姿勢が整うと、見た目だけじゃなく気分まで前向きに!海外名門バレエ団の元プリマで、故マイケル・ジャクソン氏とも交流のあった浮島智子衆院議員に、自身の経験で培ったノウハウをもとに、だれでも始められる“美”姿勢メソッドを教えてもらいました!

ポイント
  • 私の原点は遊びから!楽しみながら身に付ける
  • 1日3分でOK!仕事や日常にすぐ効く〝姿勢メソッド〟
  • 習慣化すれば一生モノ!姿勢が変われば集中力も印象も変わる

私の原点は遊びから!楽しみながら身に付ける

浮島とも子衆院議員 流 だれでもできる「美」姿勢メソッド
浮島とも子衆院議員 流 だれでもできる「美」姿勢メソッド

--元プリマバレリーナという華々しい経歴をもつ浮島さんですが、そもそもバレエを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

実は、ウルトラマンごっこがきっかけだったんです(笑)。幼稚園の頃、男の子とウルトラマンごっこをやらされるのが、もう嫌で嫌で(笑)。ある日、幼稚園の教室でバレエ教室を見かけたんです。ピンクのレオタードを着ていた女の子たちが楽しそうに踊っていて、「これならウルトラマンから解放される!」と思って、すぐに始めました。

--長年バレエを経験されてきて、どんなことを得られましたか?

練習は厳しいものでしたが、自分に負けない心、あきらめない心を培えたことですね。あとは体力がすごく付きました(笑)。どれも議員になってから生きています。また、姿勢の良さは一番意識するところなので、今でも気を付けています。

--浮島さんの姿勢の良さは圧巻ですね!私は家族によく姿勢の悪さを指摘されるのですが、正しい姿勢を保つにも厳しい訓練が必要なんでしょうか?

いいえ、そんなことはありませんよ!私がバレエの現場で何十年と培ってきた感覚は、実は誰でも日常生活の中で簡単に取り入れられるんです。今回は、誰でも始められる美しい姿勢をつくるポイントをいくつか紹介したいと思います。

1日3分でOK!仕事や日常にすぐ効く〝姿勢メソッド〟

【写真左】おへその位置に人差し指を当て、薬指を軽く押すだけでスッと伸びます【写真右】壁に背中をつけて、頭・肩甲骨・お尻・かかとが壁に付いたら良姿勢
【写真左】おへその位置に人差し指を当て、薬指を軽く押すだけでスッと伸びます【写真右】壁に背中をつけて、頭・肩甲骨・お尻・かかとが壁に付いたら良姿勢

①まずは姿勢を簡単チェック!

まずは簡単なチェック方法を教えましょう。壁に背中をつけて立ったとき、頭・肩甲骨・お尻・かかとがすべて壁に自然につけば、理想的な姿勢です。どれか一つでも浮くようなら、日頃の姿勢を見直すサインです。

②おなかに三本指を当てて、スッと姿勢改善

次に人差し指と中指と薬指の「三本指」を使います。立った状態で、おへその位置に人差し指を当て、薬指を軽く押すと頭が自然に上に伸びる感じになります。この姿勢を意識しましょう。信号待ちの時間などの隙間時間にできますよ。ただし、人差し指に力を入れるとお腹がへこんでしまうので、注意してください。

③「ルルベ」で〝姿勢筋〟を鍛える

バレエの基本動作に「ルルベ(かかとを上げる)」という動きがあります。これを応用することで、足裏から体幹までの筋肉を目覚めさせることができます。

やり方はとてもシンプルです。まずは、両足のかかとをつけ、つま先を外側にハの字に開きます。これをバレエ用語で「1番ポジション」といいます。あるいは、両足のつまさきをぴったりと揃えて前に向けます(6番ポジション)。そして、この状態で、中指を意識しながら、3本の指(親指、人差し指、中指)に重心を置き、ゆっくりかかとを上げます。おなかに力を入れて背筋を伸ばし、バランスを保ったまま3秒キープ。そして、ゆっくりかかとをおろします。この時ひざを曲げないように気を付けましょう。姿勢を支える筋肉が鍛えられ、体の軸が安定します。またふくらはぎの体操になって、血流も良くなると思います。このほか、かかとを付けた状態で膝を曲げていく「プリエ」も行うと、さらに効果的です。無理のない範囲で実践してみてください。

④バスタオルを使った「姿勢リセット体操」

バスタオルを使った「姿勢リセット体操」--①バスタオルの端を両手に持つ②ゆっくりと上にあげる③そのまま後ろに持っていく
バスタオルを使った「姿勢リセット体操」--①バスタオルの端を両手に持つ②ゆっくりと上にあげる③そのまま後ろに持っていく

次に紹介するのは、バスタオルを使った簡単なストレッチ。肩が痛い方は無理しないでください。姿勢が崩れる原因の一つは、肩甲骨まわりの固まりです。ここをゆるめることで、上半身が整いやすくなります。まずはバスタオルを用意して細長く丸めて棒状にします。手を棒状のバスタオルの端っこを両手でもって、手を下に伸ばした状態からバンザイするようにゆっくりと上げて、そのまま後ろにもっていきます。再びそのままひじを曲げずに前へ戻します。※くれぐれも無理のないようにしてください。

横に広げるだけでもOK。たった1日10回行うだけでも胸が自然と開き、呼吸が深くなります。この際、肘が曲がらないように気を付けましょう。お風呂上がりは筋肉が柔らかくなっているので、さらに効果的です。特に女性の方は、年齢につれ二の腕のたるみなどが気になりますよね。この運動はこうした改善にもつながると思います。

習慣化すれば一生モノ!姿勢が変われば集中力も印象も変わる

浮島とも子衆院議員 流 だれでもできる「美」姿勢メソッド
浮島とも子衆院議員 流 だれでもできる「美」姿勢メソッド

--どれも簡単に実践できるものばかりでした!共通して気を付けることはありますか?

動かす場所を意識することが大事です。動かした時痛みが走ったところは、固くなっている証拠。無理をせず、毎日少しずつ固くなっているところを意識することで、徐々にほぐれていきます。

--最後に、長く続ける秘訣を教えてください。

姿勢を良くしようと思っても、一度で劇的に変わるものではありません。今回ご紹介したポイントはデスクワークの休憩時間やテレビを見ながらできます。無理せずに毎日の中で少しずつ意識するだけで、体の軸が整い、自然と所作まで美しくなってきます。大事なのは、「正しい状態を知って、毎日の中で少しずつ意識すること」。体が整えば、気持ちまで軽やかになります。ぜひ今日から、自分の体とやさしく向き合ってみてくださいね。

【略歴】1963年生まれ。衆院当選5回、参院議員1期。党市民活動委員長、同政調会長代理、同文部科学部会長、同女性委員会副委員長、同文化芸術局長。東京立正高校卒。

関連記事