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小1の壁
2025年6月19日
保育所から小学校への進学をきっかけに、従来よりも子どもを預けられる時間が短くなることから、働く親が子どもの居場所に困る問題です。主には放課後の時間帯で注目され、受け皿が足りずに学童保育に入れなかったり、保育所と比べ学童保育が閉まる時間が早いため、働く時間に影響が出るなどの問題がありました。
近年では、登校前の朝の時間帯でも支障が出ていることから、「朝の小1の壁」と言われる課題も指摘されています。保育所の多くが午前7時台から子どもを預けられる一方、小学校の登校時間は8時以降が一般的。登校時間よりも早く出社しないと保護者は対応できないため、子どもを家に残して先に出勤したり、子どもが開く前の校門近くで待つといったケースが生じています。
対策を求めるニーズが高い中、こども家庭庁が全国1741市区町村を対象に実施した調査(2024年6月)では、有効回答1017のうち、平日の朝の子どもの居場所確保に向けた取り組みを「実施している」と答えたのは1.4%のみでした。
こうした中、東京都豊島区は今年4月から、全22の区立小学校で朝と帰宅時の見守りサービスを本格実施しています。東京23区では初の取り組みで、公明党の新人候補が児童の声を基に党豊島区議団と連携し、区に要望した結果、形となりました。
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