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デフリンピック

2025年5月9日

「国際ろう者スポーツ委員会」(ICSD)の主催で4年に一度開催される耳のきこえない・きこえにくいアスリートの国際スポーツ大会です。「デフ」と「オリンピック」を合わせた名称で、デフは英語のDeafから取っており、「耳がきこえない」という意味です。

競技のルールはオリンピックとほぼ同じですが、スタートの音や審判の笛といった情報をランプや旗などを使って視覚的に伝えます。今大会では、陸上やバドミントン、サッカー、自転車、柔道、水泳、卓球、レスリングなど21競技があります。

第1回は、1924年にフランスのパリで開催。夏季と冬季の2大会があり、これまでに計42回開かれました。2025年夏季大会の開催地は東京で、日本での開催は初めてです。大会期間は11月15日から26日の12日間で、70~80カ国・地域から約6000人の選手やスタッフらが参加します。

出場資格のある選手は、補聴器や人工内耳を外した状態で聞こえる音が55デシベル(ふつうの声での会話程度)以上で、かつ、各国の「ろう者スポーツ協会」(日本の場合は一般財団法人全日本ろうあ連盟)に登録され、記録や順位などの出場条件を満たした人です。

音が聞こえないことによる情報のバリアー(障壁)をなくし、誰もが心豊かに暮らせる共生社会の実現を理念の一つとして掲げており、公明党も大会招致に尽力しました。

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