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DEI(Diversity, Equity&Inclusion)

2024年8月6日

多様性(ダイバーシティ)、公平・公正性(エクイティ)、包摂性(インクルージョン)を示す英語の頭文字を取った略称です。組織や社会において、性別や性自認、年齢、国籍、障がいの有無といったあらゆる違いを個性として尊重し、全ての人々を差別なく公平な包摂的環境で受け入れるという考え方で、企業や団体の経営理念に取り入れられています。

従来は、多様性を受け入れる「ダイバーシティ&インクルージョン」を掲げるのが主流でしたが、それだけでは不平等が解消されないとして、公平性を確保するエクイティが加えられました。

エクイティの例として、リンゴの収穫が挙げられます。背丈の異なる人に同じ高さの台を用意した場合、サポートは平等でもリンゴに手が届かない人が出てきます。それぞれに必要な高さの台を用意すれば、全員に対して収穫の機会が公平に保証されます。

この例と同様に先進的な企業は、従業員がそれぞれのライフスタイルに応じて能力を発揮できるよう、リモートワークや短時間勤務といった柔軟な働き方を選べる制度が設けられています。一人ひとりに合わせた対応によって、自分らしく働ける環境を整えようとしているのです。

公明党はDEIのタスクフォース(特別作業チーム)を設置し、6月に初会合を開きました。政治分野における男女共同参画の推進や多様性のある社会の実現へ議論を加速させる考えです。

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