ハンタウイルス
ネズミなどのげっ歯類が保有し、かまれたり排せつ物に触れたりすることで感染するウイルスです。2026年5月2日に世界保健機関へ報告された、海外クルーズ船での集団感染によって注目が集まりました。
ハンタウイルスによる感染症には、「腎症候性出血熱」と「ハンタウイルス肺症候群」の2種類があります。いずれも感染症法において、狂犬病やデング熱などと同じ4類感染症(動物や虫、飲食物を介して人に感染する疾患)に定められています。

腎症候性出血熱は発熱や腎臓の障害を特徴とする疾患で、主な流行地域は極東アジアと北欧・東欧を主とするユーラシア大陸全域です。日本では1960~70年代に発生した報告がありますが、その後はみられていません。
ハンタウイルス肺症候群は、発熱や咳、筋肉痛などの症状がみられた後、急速に進行して死亡することがあります。死亡率は約40%とされています。日本国内では、これまで患者発生の報告はありません。
国立健康危機管理研究機構は、ヒトからヒトへの感染は一部のウイルス種を除き報告されておらず、仮に感染者が日本に入国しても、国内で感染拡大する可能性は低いとの見解を示しています。





