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リチウムイオン電池

2025年8月14日

小型・軽量でありながら大容量の電力を蓄えられ、充電すれば繰り返し使うことができる電池です。機能性が高く、スマートフォンやモバイルバッテリーなど多くの充電式家電製品に内蔵されて普及が進んでいます。一方、近年では、ごみ収集車やごみ処理施設で、燃えるごみなどと分別されずに捨てられたリチウムイオン電池が原因とみられる火災が相次いでいます。こうした事態に対応するため環境省は、家庭から出される同電池を分別回収するよう求める通知を市区町村に発出しています。

いまさら聞けないニュースワード「リチウムイオン電池」
いまさら聞けないニュースワード「リチウムイオン電池」

リチウムイオン電池は、内部に可燃性の電解液が含まれるほか、劣化により内部に可燃性のガスが発生することがあり、その状態で強い衝撃が加わったりすれば発火する危険性があります。電池が高温環境にさらされることで、電池内部の温度が上昇し、異常発熱や発火などのリスクが高まるとも考えられています。独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)は、事故発生件数が春から夏にかけて気温の上昇とともに増加する傾向にあると発表しています。

NITEは火災事故を防ぐポイントとして、高温下に放置して熱を与えないことや、膨らんで変形しているといった異常を感じたらすぐに充電・使用を中止するよう促しています。

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