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ミニマムアクセス米(MA米)
2025年7月30日
世界貿易機関(WTO)協定に基づき、国が無関税で最低限受け入れなければならない輸入米です。日本の輸入枠は年間約77万トンで、国内のコメ市場に過度な影響を与えないよう、国が一元的に管理しています。このうち主食用は需要に応じて最大10万トン輸入されるほか、みそや焼酎、米菓などの加工用や飼料用などとしても輸入されます。2024年度の輸入量は76万7000トン。そのうち、米国が半分近くの34万6000トンを占め、タイ、オーストラリア、中国と続いています。政府は卸売業者などに売り渡す際、マークアップ(売買差益)として、1キロ当たり292円を上限に上乗せしています。枠外で民間企業が輸入する際には、1キロ当たり341円の関税を課しています。
日米関税交渉を巡っては現行77万トンの枠内を維持した上で、米国産米の輸入割合を増やすことで合意。政府は主食米が輸入中心になることはないとしています。公明党は輸入が増えた場合の国内農業への影響などを見極めながら、必要な農業支援に万全を期していきます。
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