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OTC類似薬

2025年12月16日

市販の一般用医薬品(OTC薬)と成分が似る医療用医薬品。公的医療保険が適用され1~3割負担で買うことができますが、政府では現在、患者負担に関する見直しの議論が進んでいます。

一方で患者負担の増加などの懸念が示されています。厚生労働省の試算によると、患者自己負担が3割の場合、花粉症薬(フェキソフェナジン錠剤60㎎14日分)では保険適用の患者自己負担額(87.4円~241.1円)に対して、OTC薬になると全額自己負担で743円~2075円。湿布薬(ロキソプロフェンナトリウム水和物テープ50mg14枚)では保険適用で53.3円~54.2円、OTC薬は525円~1958円となります。

今年6月の自民、公明、日本維新の会の3党の合意では、患者が必要な薬にアクセスしにくくなる事態を防ぐため、自公の提案により、配慮するべき項目として「医療の質やアクセスの確保、患者の利便性」「こどもや慢性疾患を抱えている方、低所得の方の患者負担など」が明記されました。公明党は持続可能な社会保障制度へ、現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減に取り組むと同時に、高齢者や難病患者、慢性疾患の患者、医療費が軽減されている子どもなどに大きな影響が出ないよう、十分配慮した責任ある改革を行います。