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避難所のTKB

2025年1月16日

「T・K・B」は「トイレ・キッチン・ベッド」の略です。災害後の避難生活による体調悪化などが原因で亡くなる災害関連死を防ぐため、医師や専門家が①清潔なトイレにすること②栄養ある食事を提供すること③就寝環境を整えること--などを指摘しています。

昨年元日に発生した能登半島地震では、地震によって直接亡くなった人数よりも災害関連死で亡くなった人の数が多くなっており、避難所の環境整備は喫緊の課題です。昨年12月に国会で成立した2024年度補正予算で新設された「新しい地方経済・生活環境創生交付金」では、交付金の一部を防災に関する自治体の先進的な取り組みに活用できるようにし、トイレカー、キッチンカー、簡易ベッドなどの備蓄を支援。さらに、自治体などが保有する災害対応車両やトレーラーハウスを把握するための登録制度を創設し、情報を蓄積するデータベースを構築していきます。このほか、被災地からの要請を待たずに物資を届ける「プッシュ型支援」の体制を強化するなど、避難所環境の抜本的な改善に向けた予算が盛り込まれました。

公明党はこれまで、能登半島地震をはじめ、今年で発災30年となる阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの大規模地震や、各地で頻発する豪雨災害などで、発災直後から徹して現場に足を運び、現地で直接聴いた声に基づいて政府に具体策を提案。党のネットワークを生かしながら、避難所となる学校体育館にエアコンを設置するなど、避難生活の環境改善を一貫して推進しています。

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