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トラス・ショック
2026年1月28日
2022年9月に英国のリズ・トラス首相(当時)が、財政規律を軽視した大規模な減税政策を打ち出したことが引き金となり、英国金融市場が混乱した歴史を指します。
当時、停滞する英国経済の立て直しを目的に、所得税の引き下げや法人税の増税計画の中止などを盛り込んだ政策でしたが、市場は財政悪化リスクを踏まえ即座に反応。国債が投げ売られた結果、国債金利の急騰、通貨ポンドは対ドルで史上最安値を更新し、株価も下落しました。国債・通貨・株価の「トリプル安」を招きました。
イングランド銀行(中央銀行)が緊急介入し、大型減税の大半を撤回したことなどを受け、金融市場は沈静化。トラス首相は辞任に追い込まれ、英国史上で最短の49日で政権の幕を下すこととなりました。