「令和8年熊本地震」の発災から1カ月がたった。10年前の地震からの復興をおおむね成し遂げた矢先の“三度目の震度7”。被災地には今なお深い爪痕が残り、生活、なりわい再建を妨げる重たい課題が横たわる。余震や先の見えない不安を抱えつつ、それでも、前へ。被災地は再びの復興へ、一歩ずつ進み始めている。=熊本地震取材班 ■横たわる現実 嘉島町の「イオンモール熊本」では、地震後に起きた爆発で外壁が崩れ、鉄骨がむき出しになるなど惨状が広がったまま。一方、被災地では家屋の損傷などによる大量の災害ごみが発生。仮置き場に続々と運び込まれるごみの処理が完了するにはまだ長い時間を要する。 ■希望つなぐ支援 全国からの支援は、絶望的な状況に立たされた被災者の希望となった。断水が発生した地域では自衛隊が迅速に給水支援を実施。避難所では民間企業が炊き出しを行う姿も。県内外から集まったボランティアは、被災者と共に家の片付けなどに汗を流している。 ■住環境の改善急ぐ 発災当初は混乱の中、多くの被災者が避難所に身を寄せた。連日の猛暑が追い打ちをかけ、いまだ厳しい生活は続くが、少しずつ住環境は改善されている。家屋が倒壊した地域では、ドーム型の簡易住宅「インスタントハウス」の活用も。避難者の住まいの確保へ、仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいる。