地平のかなたまで広がるヨシ原を涼やかな風がなでていく。緑の波間から時折、エゾシカが顔をのぞかせる。日本最大の湿原と雄大な蛇行河川で知られる釧路湿原。 約6000年前、北海道東部にあるこの場所は海だった。海水が後退し、枯れた植物が積み重なることで現在の泥炭地が形成された。国の特別天然記念物・タンチョウをはじめ、希少な動植物を育む“母なる大地”だ。 誰もが憧れるかけがえのない自然環境は、住民らの保護活動によって守られてきた。ラムサール条約湿地の登録、国立公園の指定を経て、住民は“地域の宝”と誇る。 大自然と人々の暮らしが隣り合う地域で、環境保護にも暮らしの向上にも全力投球する公明党の地方議員がいる。5期19年、釧路市議を務めている松橋尚文(59)だ。 「あの人、ちっとも『議員』らしくないんだよ」。親愛を込めて周囲はそう語る。裏表がなく穏やかな人柄。彼の周りには笑顔の輪が広がっている。 3面に続く